名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2013年11月分>

第549回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成25年11月13日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:松浦好治
  • 副委員長:関口敦仁
  • 委員:岡本直之・佐藤久美・広中和雄・森絵里

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 第82回系列番審委員代表者会議報告(松浦委員長)

(2)審議テーマ

  • 各務原市制50周年記念ドラマ『各務原よ 大使を抱け!』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 市制50周年の企画としてはユニークだ。番組にすることで残るし、沢山の人に見て貰える。そういう意味で各務原市の意図は成功している。これは新しい形の効果的な行政の広報だ。
  • 最初は少し“垢抜けない”と思って見たが、ユーモア仕立てでほのぼの感があって、各務原市民にとっては非常に心に残る50周年のドラマになったのではないか。一応の目的は達成されたと思う。
  • 各務原市がスポンサーとなり、故郷の大切さや絆をドラマを通じて市民に実感させることはある意味で大切なことだ。若い人達に人情を感じながら地元や故郷を大切に思う気持ちを芽生えさせた点で、この番組の価値はあった。
  • 主役の二人の演技、特に山崎樹範さんの喜劇役者としての魅力が最後まで途切れずに引っ張ってくれた。また原幹恵さんも良かった。
  • 自治体がPRを兼ねてドラマを作るというこうした方法は、他にも学校でなど色々な展開ができて面白いと思う。
  • 話の展開が容易に読めてしまうところがあって安易だ。ドラマの面白さは「この先どうなるんだろう?」というドキドキ・ワクワク感が必要だが、そういうものが感じられないストーリー展開だった。
  • ドラマとしての面白さと各務原の宣伝がほぼ等分くらいで入っていて、どちらを見せられているのか良く分らないという印象だ。
  • テンポや展開の速さは良かった。各務原の事を良く知っている人は割と気楽に見られるが、知らない人が見ると宣伝色が目立つと思う。
  • 番組の始めに各務原市の重要な地点の紹介をするなどして、ドラマとはうまく分けた方が良かったのではないか。メリハリをはっきり付けて、市の宣伝とは区別した方が良かった。
  • 映像が今ひとつきれいではなくて、見て視覚を喜ばせてくれるような映像が全体的に少なかった。もっと美しい各務原の風景というものが撮れたのではないか。
  • 最後まで見るのがキツいというか、審議番組でなければ絶対に途中でチャンネルを変えてしまう。というのが正直な感想。
  • 各務原市の予算捻出が背景にある「観光PRビデオ」が単に「ドラマ風」に作られたものという「楽屋受け」=「各務原市の自慰的学芸会」の要素があまりにも視聴者に見えすぎる演出にめまいを覚えた。

局側は

  • 行政から予算が出て番組を作ることはあるが、ドラマ制作というのは比較的珍しい取り組みだった。
  • 制作者側としては“笑いに包まれたヒューマンコメディー”として、最後は少し心が暖かくなるドラマを目指した。
  • 各務原市側には「地域の一体感を出したい」という強い思いがあった。そのために市民スタッフを募集するプロジェクトにして、結果的に約3,000人がドラマ作りに参加したので、各務原市の意図はある意味うまくいったのではないか。
  • ドラマの途中で突然プレゼント告知が入って来て、分りにくいというご指摘が多かった。新しい試みとして前面に出したが、トータルの演出としてまとめきれなかった。
  • 「ドラマとしてどうか?」と言えば、何となく中途半端という感じは否めない。

などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は2014年1月15日(水)午後3時30分~
審議テーマ…年末年始の番組全般について