各話ストーリー
- 1
師長の長い一日
クリスティーナ・ホーソンはリッチモンド・トリニティ病院の看護師長。一年前に夫マイケルを亡くし、眠れぬ夜が続いていた。マイケルの命日の早朝、 ベッドで夫の骨壺に語りかける彼女に1本の電話がかかってくる。相手は夫の友人だったガン患者のデヴィッド。彼は病院の屋上から飛び降りようとしていた。 急いで現場へ駆けつけるクリスティーナ。だが制止もきかずデヴィッドは飛び降りてしまう。幸い命を取り留めたデヴィッドはそのまま病院で処置を施される。
- 2
セカンド・チャンス
病院に運ばれてきた急患のフレッドは脳に動脈瘤があり、その影響でクリスティーナを妻だと思い込んでいた。クリスティーナはフレッドに合わせて妻のフリを続けるが、 次第に1年前に亡くした夫の姿とダブらせる。フレッドの治療法について、トムと担当医の意見が分かれると、フレッドは妻(クリスティーナ)に決めてほしいと頼む。 クリスティーナは担当医の治療法を選ぶが、看護師としての一線を越えた彼女にトムは「君は妻じゃない」と釘を刺す。その後、フレッドの容体が急変し、心肺停止に。 その場にいた医師スピッツァーが死亡を宣告しようとすると、駆けつけたクリスティーナが除細動器を使って蘇生処置を始める。
- 3
“さよなら”までの時間
交通事故にあったジ・サン・キムとサンの母子が病院に運ばれてくる。母親は危険な状態で息子のサンは擦り傷程度。福祉課はサンを里親に預けると言うが クリスティーナはそれを拒んで自分の手元に置く。そのサンが突然倒れたことからオペ室に運ばれそうになるが、クリスティーナが状況を担当した医者のカレンに話し、 低カリウム血性周期性四肢麻痺であることが分かり、カリウムの点滴で済む。母親のジ・サンはすでにオペ室に運ばれていたがクリスティーナが止めに入りトムと口論になるが トムはカリウムの点滴に切り替える。
- 4
役割と情熱
カミールが国語のレポートで赤点を取ったため、クリスティーナは自分のオフィスで勉強させることにする。だが、カミールは隙を見てオフィスを抜け出し、 病院内をあちこち歩き回り携帯で撮影し始める。
トムはICUに患者を移したいが、ベッドに空きがないためクリスティーナに相談する。すると、ある患者が生命維持装置を外すことになっているというので、 その患者の息子エディを待つことに。だがエディは時間になっても現れず、病院の駐車場までクリスティーナを呼び出し、「もう少し時間が欲しい」と訴える。
- 5
最初の一歩
クリスティーナが昔最初に担当した患者エイミーが入院する。彼女は昔から心臓疾患を抱えていて入退院を繰り返していた。しかし今度はAVM、 脳動静脈奇形であることが分かり、脳外科医のフィリップスはすぐに手術するという。戸惑う両親のことを考えクリスティーナは手術を明日にすることを提案するが彼は明日ではテレビ出演が あるからダメだと言う。クリスティーナはトムから彼がAVMの手術をするのが初めてだと聞き、AVMの権威ライアンにエイミーのCT画像を送り、エイミーを彼のいるジョンズ・ ホプキンスに移そうとする。しかしそれがフィリップスでなくクリスティーナの判断だと知ったエイミーはリッチモンド・トリニティで手術を受けたいと訴え、 フィリップスが手術することになる。
- 6
親子の絆
クリスティーナが出勤すると、病院は患者であふれかえっていた。同じ市にあるセイクリッド・ハート病院がERを閉鎖したため、モリッシーがそこの患者を全員引き 取ったというのだ。早速モリッシーに文句を言いに行くが、全く取り合ってもらえない。 そこへカミールが、クラスメイトのライアンを連れて来院する。ライアンは胸の痛みを訴え、 院内で心臓発作を起こす。クリスティーナとトムがドラッグの可能性を疑い、検査するとADD(注意欠陥障害)の治療に使うアデロール(アンフェタミン)の成分が検出される。その薬は、 成績を上げるために学生たちの間で使われることが多い薬だった。クリスティーナはカミールにも薬物検査を受けさせる。
- 7
ステキな夜の過ごし方
クリスティーナは交代の看護師が病欠で24時間続けて勤務することとなる。その夜、破水した18歳のクリスタルが病院にやってくる。 そしてその後生まれた赤ん坊を養子にもらうという夫婦がやってくる。クリスティーナが病室に戻ると赤ん坊の父親のカーティスとクリスタルと言い争っており、 クリスタルが苦しみだしたため、カーティスを追い出す。
ボビーは帰る途中ホームレス生活に戻ったイザベルを見つけて、家に連れて帰る。イザベルが高校では有望なバスケットの選手だったがケガのせいで今の生活になったことを聞く。
- 8
愛する人
仮免許を持っているカミールは、運転試験に向けてクリスティーナを助手席に乗せ練習中。だが最後はいつも口げんかになっていた。 そこでクリスティーナはケリーに娘の運転を見てやってほしいと頼む。喜んで引き受けたケリーは、車に乗ると人格が豹変。クリスティーナ以上のスパルタで、 カミールに運転の指導をする。たまらずカミールは逃げ出すのだった。
バイクと車が衝突事故を起こし、ERに負傷者が運ばれてくる。バイクを運転していたジャレッドは、脊髄を損傷する重症。このままでは一生、車椅子の生活になるかもしれない。 バイクの後ろに乗っていた恋人のコートニーは比較的軽傷で済むが、ベッドに横たわるジャレッドを見て取り乱してしまう。
- 9
命のために
脳梗塞で倒れた母親を病院に連れてきたモーリーンはERで診断したマーシャルに発症したばかりと話し、tPAの静注が始められるが、あとからケリーにもっと前に 発症していたことを話す。ケリーはまずボビーに相談しようとするが忙しいボビーはマーシャルに直接言えと言い、ケリーはtPAは発症から3時間以降は危険ではとマーシャルに話し、 怒らせる。マーシャルがトムと脳神経外科医を連れてきたとき、ケリーはトムに再びtPAは危険ではと訴え、話を聞いたトムはモーリーンに発症がいつだったか問いただし、 昨日と分かったためtPAは中止され、再度検査することになる。
- 10
旅立ち
以前、病院の屋上から飛び降りてクリスティーナに助けられたデヴィッドがERで治療を受けていた。スカイダイビングでケガをしたというのだが、 クリスティーナがトムを問いただすと、ガンが再発しているという。クリスティーナは現在進行中のガンの新薬の臨床試験に参加するようデヴィッドに勧める。トムにも、 デヴィッドを被験者にしてくれるよう頼むが、トムはデヴィッドの症状では効果がないだろうからこの件はあきらめるようにとクリスティーナに念を押す。
だがあきらめきれないクリスティーナは、臨床試験の担当であるコーエン医師を訪ね、義母アマンダの名を持ちだして何とかデヴィッドを被験者にしてもらう。