2023年9月2日(土)、3日(日)
東海市芸術劇場 大ホール
本作は1987年に昭和庶民伝三部作の第二弾として初演を迎え(第一弾は『きらめく星座』、第三弾は『雪やこんこん』)、その後89年、99年、01年、08年、12年と再演を重ねています。
特に初演して直ぐ、演出の栗山民也はロンドンへ1年間の文化庁芸術家在外研修に行き、帰国して89年の再演を手掛けており、演出家にとっても転機となった作品です。
日本人としての戦争責任の問いかけというテーマは、今の戦争体験のない世代に向けて再考すべき井上ひさしからの課題とも言えます。
今作は戦後の混乱を必死に生き抜く庶民の姿と、「記憶」をめぐって展開する物語から日本人がなくした何かを教えてくれ、全編を彩るどこか懐かしいギターの音色は昨今のコロナ禍で疎遠になった「生」で体感することの意義を再確認させてくれるはずです。
~あらすじ~
ときは1947年、敗戦から2回目の夏。舞台は神田、空襲で焼け落ち神社とは名ばかりの廃屋になりつつある愛敬稲荷神社。神主の牛木公麿は5人の未亡人の協力を経てお面工場を経営、もとい闇の売り買いに必死になって日々を生き延びていた。
ところがある日、戦死したと思われた一人息子の健太郎が帰還する。記憶を失ったまま捕虜収容所で 3年の時を過ごしていたが、かつて野球部で腕を鳴らしていた彼は野球をきっかけに記憶を取り戻す。プロ野球選手として輝かしい未来への再出発へ一同心躍らせた。しかしそんな中、GHQの影が忍び寄る―戦犯容疑にかけられ健太郎はショックで再び記憶障害に陥り、彼の記憶を呼び覚ますべく奮闘するが、その記憶の回復が意味することは・・・・・
果たして彼の記憶は戻るのか、忘れてはならない「記憶」の物語。
【作】井上ひさし
【演出】栗山民也
【出演】山西惇 松下洸平 浅利陽介 尾上寛之 田中茂弘 阿岐之将一 水村直也(ギター)
増子倭文江 枝元萌 占部房子 尾身美詞 伊藤安那 塚瀬香名子
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日時 | 2023年9月2日(土)12:00開演/17:00開演、3日(日)12:00開演 ※開場は開演の45分前 |
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会場 | 東海市芸術劇場 大ホール |
チケット発売日 | 5月20日(土) |
チケット価格 | 全席指定:10,000円 車いす席:10,000円 U-25チケット:5,000円 ※全席指定・税込 ※未就学児入場不可 ※車いす席、U-25チケットはメ~チケ(車いす席は電話のみ)にて一般発売より取り扱い ※U-25チケットは観劇時25歳以下対象(当日指定席券引換・座席数限定・要本人確認書類) |
チケット取り扱い | |
主催 | メ~テレ、メ~テレ事業 |
企画制作 | こまつ座 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
問い合わせ先 | メ~テレ事業 052-331-9966(平日10:00~18:00) |