2013年11月4日(月) 午前10:30~放送
 
「ぞうさん ~群れ飼育と動物園の明日~」
 
スタッフのつぶやき
 

ディレクター青木桃子

「ゾウは社会性を持った知能の高い動物」
それを今回の取材で目の当たりにしました。
1年に渡りアジアゾウの出産と新ゾウ舎へのお引っ越しを取材した名古屋市の東山動物園でのこと。
ここにはオスのコサラ9歳、メスのアヌラ12歳、その娘さくら9カ月、最年長のワルダー41歳がいます。
まずは、出産での出来事から。
ゾウは初産の場合、陣痛の痛みでパニックになり、赤ちゃんを攻撃することがあります。野生では群れの出産経験のあるメスゾウが母ゾウをサポートするそうです。
東山ではこの時、出産経験ゼロのワルダーしかいませんでした。群れでの生活もしたことがありません。しかし、そのワルダーが隣の部屋で母ゾウのアヌラが陣痛で苦しんでいる時に、「大丈夫?頑張って!」と言わんばかりに 柵越しに鼻を伸ばして何度もアヌラの鼻を握っていたのです。まるで、立会出産の旦那さんの様に!
そのおかげで、アヌラは出産後も落ち着いていられたそうです。
続いて、新アジアゾウ舎へのお引っ越しで。
ゾウ達が新ゾウ舎に行くためには、柱で仕切られた長さ22m、幅2メートルの通路を自力で歩いて渡らなければなりません。
しかし、新しいものに対して警戒心を抱くと言われるゾウ。
そんな彼らがどんな反応を示すのかが撮影のポイントでもありました。
オスのコサラ。通路を見るなり、入口付近の鉄の柱を鼻で掴むように触ったり、叩いて音を出したりして感触を確認しました。そして、次に取った行動は、旧ゾウ舎にある鉄の柵の所へ行き同じように触ったり、叩いたりしたのです。
コサラは「あっ、一緒だ」というような顔をして、再び通路へ戻り渡っていきました。
東山動物園は新しいアジアゾウ舎で群れ飼育を目指しています。
それが実現すれば、ゾウがユニークで、どこか人間にも似たところがある生き物だということを間近で感じられるかもしれません。
また、豊橋総合動植物公園でも、東山動物園をしのぐ規模のゾウ舎が作られます。
愛知が〝ゾウの王国〟と呼ばれる日は近そうです。

 
 
放送内容について