2009年9月21日(月・祝) あさ9時57分~10時30分放送
 
なばなの里 最後の花づくり
~団塊サラリーマンが挑んだ巨大ダリア~
 
スタッフのつぶやき
 
ディレクター 川村真司

はじまりは去年の春、鈴木カメラマンの取材からスタートしました。

夕方放送の「UP!」向けに「なばなの里」(三重・桑名市)の目玉のひとつ、「花ひろば」に咲き乱れる秋のダリアをカメラスケッチ的な企画で撮影をスタートした鈴木カメラマン。単身で現場に乗り込むとそこに待っていたダリアの担当者は、強烈な個性の持ち主だったのです。そう、今回のドキュメントの被写体である、「なばなの里」花き園芸課の中澤教治さんです。

ダリアは、高原のような涼しくて降雨が少ない比較的乾燥した土地を好む植物だそうです。ところが「なばなの里」はその正反対の気候です。海抜0メートル地帯で高温多湿。どこに大輪を咲かせるための好条件があるのでしょうか。しかし、当時すでに会社はダリアを秋の目玉にする方針を固めていたそうです。そして、事実今ではダリアの名所にもなっています。それを成し遂げたのは中澤さんの存在なくしては出来なかったということでしょう。無理を道理に変えてしまう中澤さんの努力。鈴木カメラマンが撮影したテープは、すっかり中澤さんの情熱に引き込まれたかのようでした。

結果、カメラスケッチの枠を超え、人間ドキュメントへと広がりを見せることになったのです。中澤さんは今年5月に定年退職を迎えました。私たちは運よく中澤さんの現役最後の花づくりに密着することができたのです。
 
 
放送内容について