2006年4月26日 25時43分~26時38分放送
 
あの空まで
親父バンド キューバへ
 
スタッフのつぶやき
 
ディレクター  柵木志(名古屋テレビ映像)

 昨年の11月、名古屋でイイ年のおっさんがキューバ音楽をやっとるという話を聞いた。月に何回か市内のバーでライブをやっているという。
 バンドの名前はドス・キゼオス。須藤さんと尾関さんという50過ぎのおっさんが2人で始めたバンドだ。早速ライブを聞きに行く。これが、また素晴らしかった。
小さなバーで鳴り響く音楽は全て電気を通さない生音なのだが、素晴らしくバランスの取れた状態で耳に入ってくる。どこで演奏しようがベストの状態で音楽を奏でることができる、それがキューバ音楽の真髄だったのだ。
更にそれにもまして2人のキャラクターがたまらない。名古屋弁丸出しもいい味になっているし、生き方にも光り輝くものがある。「どうせ一回きりの人生だから楽しまなくちゃソン」というわけだ。普段はトラック運転手やマスクの製造に汗を流すどこにでもいそうなオヤジだが、その人生は一筋縄ではいかない。離婚、大病、死別など苦しみを抱えながらの日々の生活。でもそんなことなど微塵も感じさせない底抜けの明るさがあり、人を幸せにする光を与えてくれる。彼らは未だに青春の真っ只中で人生を謳歌しているのだ。そこに他のオヤジとは違うパワーがある。
 そんな2人がキューバの音楽祭に招待された・・・。彼らの旅は想像を超えた素晴らしさに満ち溢れたものとなった。是非オヤジの泣き崩れる様を見ていただきたい。同世代ならずとも力を分けてもらえるはずだ。
 
 
放送内容について