2005年4月12日 25時33分~26時28分放送
 
ウリナラ 内なる祖国 
~愛知朝鮮中高級学校寄宿舎の1年~
 
 
寮を挙げての3年生送別会
 

 南北会談やサッカーワールドカップ、拉致問題を認めた日朝会談、そして空前の韓流ブーム・・・日本と朝鮮半島の関係はこのところ目まぐるしく変わってきた。そんな中、「朝鮮学校」は朝鮮民族としての教育を戦後一貫して続けてきた。いったいどんな生徒たちが、どんな生活を送っているのか?「これからも日本が生活の基盤」だという彼らが、就職や進学、学費の面などで差別のあるこの学校に通うのは何故か? 「北朝鮮」=悪のイメージの今、何を考えて民族教育を受けているのだろうか?
  愛知県豊明市には45年の歴史を持つ朝鮮中学校がある。朝鮮籍、韓国籍、日本籍など様々な国籍の中・高校生が4百人以上通っている。高級学校は中部地方唯一で、遠くは石川や福井からも進学してくる。実家から通う事が出来ない生徒は、学校内にある寄宿舎で3年間の生活を送る。現在寄宿生は43人。ここでは洗濯を自分でやるのはもちろんのこと、掃除や朝昼晩の食事手伝いも交代制やらなくてはいけない。寄宿舎生活に希望と不安を抱えた新一年生、そして朝鮮高校を卒業することで、はじめて日本社会に出て行く三年生。「朝鮮民族」として生きることを選んだ彼らの1年間を追う。愛知県の朝鮮高校に通う生徒の素顔を通じて「民族」とは「故郷」とは何かを考えていく。
 
 
卒業式 謝恩会
 
スタッフのつぶやき