2005年3月1日 25時48分~放送
 
56万の闇 
~岐阜・産業廃棄物不法投棄事件~
 
 
スタッフのつぶやき
 
ディレクター 河村清美
 2004年10月5日午前11時。「河村さん今何しとるの!大変なことが起きとるで、早く善商に来なかんよ!僕も今から行くで・・・」。産廃中間処理業者「善商」社長、為重美紀被告が自ら私の携帯電話に一報を入れてきた。私は慌てて岐阜市椿洞に急行した。不法投棄現場に到着して私達の眼に飛び込んできたのは・・・「財産仮差し押さえ」の瞬間だった!岐阜市からの財産保全の申し立てを認めた裁判所が、敷地内の重機や建物など物件を次々に差し押さえていった。横山カメラマンは必死にその光景を収め藤田音声マンは音を撮り、メーテレ独占取材だった。
  去年3月10日、岐阜市で明らかになった国内最大級といわれる産業廃棄物不法投棄事件。後を絶たない不法投棄。「これは善商の悪行、行政の失態だけで片付けてよいものなのか?」が取材を続けた私達の結論だった。全国から善商に持ち込まれた産廃は大半が建設廃材とみられている。マスコミ各社にはいまだに善商内部の映像、写真はない。善商の内部は私有地のため非公開だからだ。交渉を続けた結果、実質的経営者と社長がメーテレの取材姿勢に理解を示し撮影が許可された。2004年5月以降、10カ月以上にわたり私達は内部の独占撮影を続けている。国内最大級の産廃不法投棄事件。粘り強く時にはしつこく取材し続けてきたメーテレの独占映像を通し、知られざる業界の裏側と産業廃棄物を取り巻く社会問題を探る。
 
 
放送内容について