2005年3月1日 25時48分~放送
 
56万の闇 
~岐阜・産業廃棄物不法投棄事件~
 
 
 
岐阜市椿洞の産廃不法投棄現場
 

 国内最大級といわれる産業廃棄物の不法投棄が去年3月、岐阜市で明らかになった。捨てられたごみの量は推定56万7000立方㍍。なぜ不法投棄が後を絶たないのか、これだけの「環境犯罪」がなぜ起きたのか?
「最終処分場が足りない」産廃関係者の共通認識だ。しかし処分場建設は住民の反対運動も激しく非常に難しい状況だ。処分場不足により捨て場所を求める排出、搬入業者から安値で大量の産廃を引き取り不法投棄を繰り返してきた善商。善商は何でも受け入れてくれる「便利な最終処分場」だった。摘発後、業界関係者からは「善商のような業者は必要悪なのかもしれない」との声も漏れてくる。国から自治体、自治体から業者へと問題を押し付けていった先にこの事件があったとも。国内最大規模の産廃不法投棄事件として岐阜県警が全容解明に乗りだした「善商」事件。巨大なごみの山は産業構造に基づく長年にわたる不法投棄と、それに目をつぶってきた産廃行政。今回の事件の裏側と闇の構造とは…。
 
 
積みあがった産廃 後を絶たない不法投棄
 
スタッフのつぶやき