2004年12月20日 25時26分~放送
 
かたちとゆくえ(2)水はいくらだ!
~徳山ダム・長良川河口堰の研究~
 
 
 
徳山ダム建設現場
 

 公共事業のありかたを検証するシリーズ「かたちとゆくえ」第2弾。
 日本最大規模のダム・徳山ダムは、あと1年半で巨大なダム本体が完成する。しかし、今年になって、その存在理由が根本から問い直された。450戸余の全村水没・離村という犠牲を払ってつくったダムなのに、その水を必要とするはずの下流の県や市からは、水利権の返上が相次ぐ。唐突な建設費の大幅増という問題も、混乱に拍車をかけた。
 余っている水。それなのに、徳山ダムは、建設費を増額してまで作られようとしている。本当に必要なのか?このまま進めばどうなるのか?市民県民の負担増は、いったいいくらになるのか?そのひとつの答えが、運用開始10年となる長良川河口堰だ。河口堰の水はほとんど使われず、逆に建設費の借金返済だけが、住民や自治体を苦しめている。
 国と地方の借金が空前のレベルに達する中、徳山ダムは、旧住民の犠牲に値する本当に必要なダムだったのか、厳しく検証する。
 
 
市民グループの見学 市民に公団側が説明をする
 
スタッフのつぶやき