• メ~テレNEWS LIVE 24
  • 新型コロナウイルス 東海3県の関連ニュースはこちら

名古屋市の「敬老パス」 2月からJRや名鉄でも使える一方 利用上限なぜ「年730回」に

2022年1月25日 07:00
名古屋の「敬老パス」が2月から大きく変わります。市バスや地下鉄だけでなく、市内を走る名鉄や近鉄なども利用可能となる一方、同時に「利用回数の制限」が設けられることから逆に不便になってしまう人もいるようです。
2月からJRや名鉄でも使用可能に 「より気軽に移動できる」期待の声
 所得に応じて年間最大5000円を支払えば、市バスと地下鉄が1年間乗り放題になる「敬老パス」。65歳以上の市民が対象となっています。

 これまでは市バスや地下鉄でしか使えませんでしたが、2月からは名古屋市内を走る名鉄やJR、近鉄の各路線と名鉄バス、三重交通バスでも使えるようになります。

 「敬老パス」は、あらかじめパスに現金をチャージ入金しておき、利用の際に運賃を支払いますが、後日、自分の口座に返金されるため「実質無料」で利用できるという仕組みです。

 緑区に住む高齢者の男性。自宅から市の中心部の栄まで名鉄電車を使うと30分ですが、市バスなどを乗り継ぐと1時間近くかかります。これまでは敬老パスで市バスに乗っていましたが、2月からは名鉄電車を使ってより気軽に外出できると期待しています。

「気軽に栄だとかいろんな街に行けるのはうれしい。お金が掛かったり、複雑な通路を通るっていうのは不便を感じるものですから、できるだけ簡単に名鉄とかバスとかを使って動きたい」(緑区の高齢者の男性)
 

敬老パス

乗り換えでも1回カウント バス乗り継いでプール通う女性 年730回制限に「辛い」
 敬老パスの利用拡大で喜ぶ高齢者がいる一方、納得いかないという声も出ています。

 守山区に住む高齢者の女性。健康には人一倍気を使っていて、週に4日はバスを乗り継いでプールに通っています。

 しかし、2月からは「ある心配」があるといいます。

「どうしても、この今までのライフスタイルを変えなきゃいけないっていうのが辛いですね」(守山区の高齢者の女性)

 敬老パスは利用範囲が拡大される一方、利用回数は1年間に730回までに制限され、上限を超えると使えなくなってしまいます。

 女性の場合は、自宅からプールまでバスに2回乗るため、往復で4回利用したとカウントされます。プール以外にも、市内への外出で使おうとすると回数制限を超えてしまいます。

「毎月、貯金を崩しながら生活をしているんですね。それがこういう制限が掛かって、生活を大分変えなきゃいけなくなったのはとても苦痛ですし、経済的にも自費で乗るっていうことはとても考えられないですね」(守山区の高齢者の女性)
 

敬老パスの利用状況(2019年度名古屋市調べ)

「730回超えるがどうしたら?」の声も…市担当者「制度を維持するために回数算出」
 今回、回数制限を導入した理由について、名古屋市の担当者に聞いてました。

「敬老パスの事業費には145億円という暫定上限額が決まっています。この暫定上限額の範囲の中で、利用範囲が拡大してなお制度を安定的に運営していけて何回使えるか、算出させていただいて730回という回数を算出致しました。」(名古屋市 高齢福祉課 玉井良司主幹)

 市が敬老パスの利用実績を調べたところ、利用者の94%が年間730回以下に留まっていました。残りの6%がそれ以上の回数で、中には4000回以上使ったケースもあったといいます。

 市は、大半の高齢者についてはこれまで通りの使い方ができると説明しています。

「『利用回数が730回を超える。これからどうしたらいいのか』という相談は寄せられています。利用される方の目的や外出先で異なることはありますが、敬老パス制度を維持をしていくという考えのもとで、最大回数を算出させていただいていますのでご理解いただきたい」(玉井良司主幹)
 

河村市長が2021年4月の市長選で提言した「緩和策」

河村市長 公約の回数制限緩和策は「やらせます、やらせますが…」
 敬老パスの回数制限について、河村市長は2021年4月の市長選で「緩和策」を掲げていました。「市バスと地下鉄を乗り継いだ場合は、1回としてカウントすることで利用回数を少なくできる」と訴えていましたが、結局反映されませんでした。

 この点について、河村市長は24日の会見で次のように語りました。

Q.新制度が2月からスタートしますが、様子を見ながら市長の公約を盛り込む?
「やると言っていますから、やらせます。やりますが、何人がどのくらい利用するか、ちゃんと分からないと予算が立てられないと言っていた。145憶円という縛りがあるから」(名古屋市 河村たかし市長 24日の会見)

 市は一部の利用者に不便をかけるとしながらも、新しい敬老パス制度への理解を求めています。

「高齢者の皆様は、去年何回使ったか分からないというところから不安を感じていらっしゃると思います。皆様には730回の半分、365回の時点と、利用が630回を超えた時点でしっかりお知らせさせていただきますので、より多くの方にご利用いただきたいと思っております」(名古屋市 高齢福祉課 玉井良司主幹)

(1月24日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る