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野球

2015年09月21日[月]

「次のステージへ」

夏の甲子園を沸かせた球児たちが、世界を相手に戦ったU-18W杯。
日本は惜しくもアメリカに敗れ準優勝となりましたが、その奮闘ぶりに多くの高校野球ファンが魅了されました。

そして東海地方の球児も、大舞台で躍動しました。

中京大中京の上野翔太郎投手は18イニング無失点で最優秀防御率を獲得、同じく中京大中京の伊藤寛士選手も勝負強いバッティングで日本の勝利に貢献。


そして、県立岐阜商業の高橋純平投手。
夏の大会ではケガのため思うように投げられず、聖地に立つことができませんでしたが、U-18W杯では、世界の強打者相手に150キロ近い速球投げ込み、復活を予感させました。



先日、その高橋投手に話を聞く機会がありました。

すでにプロ志望届を提出、プロでは「エースとして活躍したい」と、力強く目標を話した高橋投手。高校生活の思い出、U-18での経験・・・ケガの状態も良好だということで、明るい表情でインタビューに答えてくれました。

最後に、こんな質問をしてみました。



「10年後、自分はどうなっている?」



するとこんな答えが・・・



「メジャーに行ってみたいです」



W杯というトップレベルの大会を通して、世界へ挑戦したいという気持ちが芽生えたという高橋投手。夏に悔しさを味わい、そして世界大会で「まだまだ力不足」と実感したことから、今はケガをしない体づくりを中心にトレーニングに励んでいます。



「強いバッターと対戦すると、ワクワクするので」

さらなる高みを求め、着実に次のステージへと歩みを進めている、東海地方期待の18歳。

果たして12球団のどこが指名するのか?
本人も野球ファンもドキドキのドラフト会議は、来月22日です!

ディレクター:K

2015年07月17日[金]

「母との二人三脚で甲子園へ」

今年も高校野球の季節がやってきました!
すでに全国各地で球児たちの熱い夏は始まっています!
僕の注目は三重の菰野高校。
この夏、7年ぶり3度目の甲子園を目指します。

そんな菰野のエース山田大樹投手は、リベンジに燃えています。
去年、1・2年生主体のチームで決勝まで進んだ菰野。
エースとして快進撃を支えてきた山田投手でしたが、三重高校を相手に2回10失点。
甲子園にはあと一歩届かず、悔しさだけが残るマウンドとなりました。
「もう1回リセットして、初心に戻って、最初から鍛え直したいと思います」(山田投手)

去年の冬から取り組んできたのが、下半身の強化。徹底的に走り込みやウエイトトレーニングを行なってきました。
その甲斐もあり体重は3キロ増加。下半身が安定したことで、持ち味の制球力はより上がりました。

そしてもう一つ、甲子園へ熱き想いを抱く理由があります。

「お母さんは1番の支えでもあって。勝つところを見せてあげたいなとは思っています」
山田投手は中学3年の時に父を亡くし、それ以降タイ出身の母・パリシャートさんが女手ひとつで育てています。
現在、寮で暮らす息子とは離れ離れの生活。
普段会えない分、パリシャートさんは忙しい仕事の合間を縫って必ず応援に駆けつけます。
「支えになっているので、元気をもらえます。お母さんも頑張っているので、自分も頑張れる」(山田投手)
「3年生で最後だから頑張ってほしい。一緒に甲子園行きたい」(母・パリシャートさん)

二人三脚で支え合い、母の存在が山田投手のパワーの源になってきました。
チーム、そして最愛の母のため、甲子園へのラストチャンスに挑みます。

「いろいろと迷惑かけた分、何もしてあげられなかった分も、甲子園に行って、自分が活躍して、チームが勝って、恩返しをしたいなと思っています」(山田投手)

ディレクター:S

2015年07月04日[土]

「山本昌」

先日、野球解説者の井上一樹さんと
ナゴヤ球場で山本昌投手の取材を行いました。

山本投手は今年、キャンプから
順調な調整を続けていましたが、3月の教育リーグで
右ひざを痛め緊急降板、2軍でのリハビリを余儀なくされました。

「3ヶ月という期間が自分をへこますというか、
4月の頭ぐらいまでは、やさぐれていた」
とその苦しい日々を語った山本投手。

それでも現在、怪我も治り、2軍戦に
投げられる状態にまで回復しています。

さらにナゴヤ球場では、連日30度近い暑さの中、
100球以上もの投げ込みを行うなど
49歳とは思えぬハツラツとした姿を見せています。

今年で節目の50歳を迎える山本投手。
井上さんが「50歳まで現役を貫いていて、本当感心する」と話すと

「できますよ!練習をやめずに続けていれば50歳になってもできますよ!」
と笑顔で語っていました。

オールスター明けの1軍復帰を目指し、いま奮闘している山本投手。
7月中には元気いっぱいに1軍で投げている
山本投手の姿がみられるかもしれません。

ディレクター:N

2014年10月15日[水]

「土台」

逆襲を誓った2014年のシーズンが終わった。
残念ながら結果は2年連続のBクラス。

もちろん選手たちは来シーズンへ向け
動き出している。

なかでも節目となる10年目を迎える平田選手の
この秋にかける想いは強い。

今シーズンプロ入り以来初めて
レギュラーの証しともいえる
規定打席に到達した平田選手。
だからこそ感じたことがあるという。

「改めて野球の難しさを覚えたシーズンでした。」

レギュラーとして戦ったからこそ分かった
野球の難しさ。
開幕4番を任されながら満足のいく成績が
残せなかった悔しさ。

そして秋季練習が始まった。
平田選手のこの秋のテーマは・・・

「土台をしっかりすること」

辞書によると・・・
土台とは建築物の最下部にあって
全体を支えているもの。
物事の基礎とある。

今シーズンの反省から平田選手は
改めて自分のバッティングを
見つめ直そうとしているのだ。

1年間を通じてブレる事のない「土台」
バッティングフォームを作り上げるという。

この秋季練習では懸命にバットを
振り込む平田選手の姿が。

「チームだけに限らず、プロ野球で
一番凄いバッターになりたいという
気持ちは持っているので・・・。」

目指すのはチームではなく野球界の
ナンバーワン。

この秋、その土台を作り上げるつもりだ。

ディレクター:T

2014年10月03日[金]

伊集院さんの知られざる素顔

ラジオ界のカリスマ、雑学王、デブタレント・・・
「Spoken!」のMC伊集院光さんにどんなイメージを持っていますか?
今回、少しだけ伊集院さんの素顔をご紹介します

先入観にとらわれず、客観的に物事を考え沈着冷静で賢い!
スポーツ大好きで趣味は多種多様、草野球にランニング、自転車、旅行、バッティングセンターめぐりなどなど
これが、ざっと私が知っている伊集院さんの一面

そんな伊集院さんとナゴヤドームで野球観戦をしたときの事でした
9月5日の中日×阪神、先発はレジェンド山本昌さん

実は前日、「49歳の最年長記録達成を観たいから名古屋へ行きたい」と突然連絡が!
東京から完全プライベートでナゴヤドームへ来ることになったのです

1塁ベンチ上方の内野席を確保し、いざ観戦
山本昌さんの名前がコールされ、マウンドに上がるとスタンドから大歓声
すると、ガバッと立ち上がり「マサさーーん!」席の横ですでに熱くなっている伊集院さんが!
さらに回が進むごとに、「マサさーんナイスピッチング!!」「すげー!!」さらにさらに熱く!!
勝利の瞬間はもうMAX!!!
いつも冷静な伊集院さんがここまで熱くなるんだなと、私が初めて見た意外な一面でした

ちなみに帰りは一般客と一緒にタクシー待ちし、名古屋駅前の格安ビジネスホテルへ
名古屋の熱い暑い一日でした!

ディレクター:H

2014年09月18日[木]

「三重高旋風」

高校野球のシーズンが終わってから、およそ3週間。振り返ると今年は愛知・岐阜・三重の県大会から甲子園まで、
数多くの試合を取材させていただきました。
それぞれの代表校が甲子園で熱い戦いを見せてくれたおかげで、あの夏の余韻が今も残っております。

「バンビ2世」と呼ばれ注目を集めた、東邦高校の藤嶋健人投手の熱投。
8点差を引っくり返した、大垣日大高校の史上最大の逆転劇。

そして何と言っても、甲子園で大旋風を巻き起こした三重高校。
初戦の劇的な延長サヨナラ勝ちから決勝戦の激闘まで
全員野球で戦った三重高のプレーにとてつもなく魅了されました。
甲子園での三重高の試合には4度取材で足を運びましたが、選手達のプレーもさることながら応援も素晴らしかった。
吹奏楽部の演奏に合わせてアルプス席の応援団が赤いタオルを振り回しスタンドを真っ赤に染める光景は、現場で見ると本当に迫力モノ!
決勝戦ではこの応援スタイルが一般のお客さんにも波及し、アルプス席を含めた内外野スタンドが一斉にタオルを振り回すという、
今まで見たことのない壮観な光景に変貌!
対戦相手である大阪桐蔭の西谷監督も「スタンドがアウェー状態だった」と舌を巻くほどの大応援でした。
その大応援を受けていた三重高の長野主将は「守っていても凄く気持ち良かったですし、打席では凄く背中を押してもらった。
100%の力を出したい中で、120%の力を出せる最高の応援だった」と語っていました。
チームは準優勝に終わりましたが、あの応援は日本一だったのでは?そう感じております。

甲子園で“日本一長い夏”を経験した三重高ナインは、最後に長崎で開催される国体に臨みます。
最後まで三重高らしい全員野球を貫いて、国体でも三重旋風を巻き起こしてくれることを期待しております!

ディレクターM

2014年08月25日[月]

「持ってる男のツキとは・・・」

「24年間しか生きてきていないですけど、自分にツキがあると感じるとしたら、
一番は、『人との巡り合わせ』だったと思います」

インタビューでこう語ったのは、中日ドラゴンズのルーキー、今シーズン大車輪の活躍をみせている又吉克樹投手。
8月23日時点でチーム2位の登板数となる49試合に登板し、防御率は2.43と
安定した成績を残し、いまやセットアッパーとしてチームに欠かせない存在です。

今月13日のDeNA戦では、同点に追いつかれた7回途中からマウンドに上がり、ピンチを切り抜けると、そのウラ、チームが勝ち越しに成功し今シーズン8勝目。新聞紙上では「勝利を呼ぶ男」などと呼ばれるようになりました。

そんな又吉投手に、「自分自身でツイてる男だと思う?」と聞いてみた所、返ってきた答えが上記の言葉でした。

その理由が、プロ野球選手になれたきっかけという「3つの出会いと巡り合わせ」。

(1)    高校時代、主に打撃投手を務めていた又吉投手にチームメイトのケガで、
試合に出る機会が巡ってきたこと
(2)    高校の監督から大学進学を勧められ、その野球部で、現役時代に「サイドスロー」で
投げていた監督と出会ったこと
(3)    野球を続けられる環境を探していた折に、四国の独立リーグに誘われたこと

この3つの分岐点があったからこそ、今の自分があると又吉投手は言います。

決して、エリートと言えない野球人生から掴んだ「プロ野球選手」の道。

「“8勝”という数字や成績よりもチームに貢献できるよう、“1つのアウトを確実に取れるピッチャー”になりたい」

「ツキ」や「運」だけではなく、「本当の実力」がモノをいう世界だからこそ、現状に満足せず、これからも課題を一個ずつ克服できるように練習していきたいと語るその姿に、
野球への真摯な姿勢を感じたインタビューとなった。

ディレクター:O

2014年08月05日[火]

指揮官の27年前

連日、高校野球が行われている今日この頃だが、
やはり球児にとっての甲子園は特別なものだと誰もが口を揃える。
ドラゴンズの中でも甲子園出場経験がある者、ない者と様々だ。
そんな中で谷繁選手兼任監督にとっての高校野球の思い出は
どんなものだったのか?先日話を聞いた。

島根江の川高(現・石見智翠館高)で夏の甲子園に2年と3年時に
連続出場を果たしている谷繁監督は「強肩強打の4番」として
全国的にも当時から知名度が高かった。
3年時にはベスト8に進出したこともあり、
筆者の「甲子園で一番の思い出は?」との問いに、
てっきり活躍した試合のことを話すと期待していたのだが…
少し考えた後、監督はこう答えてくれた。

「やっぱ高校2年の時に出た甲子園の1回戦で
Y校(横浜商)に完封負けをしたことかなあ。
確か4対0だったと思うんだけど、何一つできなくてさ。
あの試合で自分自身の鼻を思いっきりへし折られたんだわ」(笑)

笑い飛ばしていた監督の横で筆者はその時、
以前話していた言葉をふと思い出した。

「捕手ってのは良いイメージよりも、悔しいとか打たれたとか
悪い方が圧倒的に脳裏に焼きつくもんなんだよ。
プロに入ってから余計強くなったしさ」

捕手というポジションの職業病。
そんな悔しい高校2年の夏から27年の歳月が過ぎた。
谷繁監督は、今も「選手」として野球を続けている。

ディレクター:Y

2014年07月15日[火]

「高校野球 熱戦展開中!」


甲子園行きをかけた高校球児による熱戦!
始まりましたね~!!

思い起こせば25年ぐらい前の小学校の頃。
ドラゴンズの試合を見に行くうちに野球大好き少年になっていた私は
夏の高校野球のテレビ中継を見て虜になりました。

毎年のように友達のお父さんに
甲子園まで連れて行ってもらっていたこともあって
より一層、高校野球ファンになった私。
小学校の夏休みの自由研究でも
甲子園ノートを作り提出した覚えがあります。

そんな私が高校野球で最も心を躍らせた選手が、
当時・豊田大谷の古木克明選手。
甲子園でバッターボックスに入るだけで歓声が沸き
その期待に応えるバッティングを見せる、
そして打った瞬間どよめきが起こる。
同世代なのに、なんて肝っ玉が据わった高校生なんだろうと思ったことを
今でも鮮明に覚えています。
さらに、後に松坂世代と呼ばれるだけあって
あの時の対戦相手もすごかったのもインパクトの一つ。
村田修一(巨人)のいる東福岡を破り、
上本達之(西武)のいる宇部商を倒し、
そして和田毅(カブス)のいる浜田に勝ちました。
前評判の高い選手やチームを破ってのベスト4だからこそ
より感動しました。

そんな私が今、実際に高校野球に携われる仕事に就けていることに
うれしいを通り越して感慨深いものを日々感じるし、
同時に、私のような高校野球ファンを
1人でも多く増やせたらと思っています。

そのきっかけ作りになればという思いで今年、
私は主に愛知の2つのチームを、大会前から取材してきました。
1つは、春のセンバツ、甲子園初出場でベスト4に上り詰めた豊川。
もう一方は、部員不足のためこの夏限定で結成された
名古屋商業と西陵による連合チーム。
部員111人で日本一を目指す豊川と、
選手9人で公式戦初勝利を目指す連合チーム。
あまりに両極端ですよね!?
それぞれに高校野球ならではの物語がありました。

豊川は先日の『Spoken!』で特集しました。
(HPで内容をご覧ください)
そして、連合チームを追いかけたドキュメントを
25日(金)夕方ニュースの『UP!』で放送する予定です。
是非見てください!!


=連合チーム 取材日記=
名古屋商業6人に西陵3人、
合わせて試合ができるぎりぎりの9人。
両校ともに単独では試合に出られず、
連合チームを組むことで夏の大会に出場することができました。

それぞれの学校で明らかな違いがあるのが外見。
名古屋商業は、全員が丸刈りでいかにも高校球児、
一方の西陵は、流行に敏感ないまどきの高校生。
すぐにどちらの高校か当てることが出来るというぐらい
まさに、異色のコラボレーションが実現しました。

両校の距離は電車で40分と離れているため、
平日はそれぞれの学校で練習。
一緒に汗を流すのは週に1度しかありません。
さらに、バッテリーも学校が違うため
ピッチング練習も週1。
ハンデは山積みです。
それでも、9人が揃う練習では生き生きとした表情を見せます。
それは待ち望んでいる試合を見据えた練習をしているから。
その姿を見て、
純粋に野球を楽しむというスポーツの原点が
垣間見えた気がしました。

そんな9人が待望する夏の初戦が、ついに今週末行われます!!
20日(日)熱田球場にて安城農林と対戦。
彼らの勇姿を見に行ってみてはいかがでしょうか!?

ディレクター:Y

2014年07月02日[水]

「断酒」

今シーズンから、先発に転向したドラゴンズの岡田俊哉投手。

4月2日のシーズン初先発からなかなか波に乗ることができませんでした。
7試合で1勝6敗と、結果を出せず2軍落ち。それでも6月に1軍に再び合流し、中継ぎとして登板するようになってからは、安定したピッチングを続けていました。


そんなある日、ナゴヤドームから帰る岡田投手をつかまえました。

その第一声は、「全然ダメっす」。
1軍に昇格し、結果も出し始めたというのに・・・その後もネガティブな言葉が続きました。
やはり、岡田投手の胸の中には先発で結果を出せなかったことへの大きな悔しさがあったようです。


「今年は先発でやっていくと決めたので、先発としてやり遂げたい。
とにかく中継ぎでしっかり結果を出して、もう一回チャンスをもらえるように信頼を取り戻したいです。信頼を取り戻して、チームの柱になりたい」


インタビューではお茶目な姿を見せたり、練習後にはおどけて記者に絡んだりする岡田投手ですが、野球に対してはとにかくマジメ。考えすぎじゃないかと思うくらいストイックです。


さらに話を聞くと、「いまはお酒も断っているんですよ」とのこと。

これを聞いた筆者の頭には、メ~テレの新春特番の撮影で顔を真っ赤にしながらもとてもおいしそうに焼酎を飲んでいた岡田投手の姿が浮かびました。(本人いわく、お酒は好きだけどあまり飲めない、そうですが・・・)
そこまで自分を律して、結果を追い求める姿にとても熱いモノを感じました。


断酒の効果もあったのか、先発から中継ぎに配置転換されてからは7試合に登板し防御率も1点台前半。
最近では「ストレートは特に腕が振れてきている」と、手ごたえを感じている岡田投手。
ふたたび先発に返り咲き、マウンドで躍動する日も近いはず!

数日前に話をしたときには、「こんど1勝を挙げたら祝杯を挙げましょう」と約束してくれました。ぜひその日を楽しみにしています!

ディレクター:K