名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は12名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
2002年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~
委  員  長   幸兵衛 (陶芸家)
副 委 員 長 伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
委      員 赤 塚 行 雄 (社会評論家)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)
ハンス ユーゲン・マルクス 南山大学長)
野 嶋 孝 (中部電力副社長)
呉 智 英 (評論家)
河 合 弘 登 (河合塾理事長)
片 木 篤 (名古屋大学大学院教授)
      作家)




  第433回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成14年4月17日(水)
出 席 委 員 委   員    長 加 藤  幸兵衛
  副 委 員 長 伊豫田 静  
  委     員 赤  塚  行  雄
  高  田  弘  子
  野 嶋 孝
  呉 智 英
  河 合 弘 登
片 木 篤
     
 
~以上9名~






 議題  (1) 事業報告
  (2) 「どですか」について
  (3) 「メディア規制3法案」について
  (4) その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
  番組審議会の概要について
  今後のデジタル化について
 
以上について報告しました。
 
 




「どですか」について
「どですか」は月曜日から金曜日までの毎日、午前6時45分から8時まで放送している情報生番組で、パーソナリティーの宮地佑紀生さんと矢野きよ実さんが司会をつとめています。
委員の主なご意見をご紹介します。
名古屋に徹底した番組で、その開き直りに感心した。プレゼントや激安ランチなど名古屋人の心を巧みにつくお買い得感、お値打ち感を出している。ラジオの乗りで作った番組で、多少しゃべり過ぎだが、キャスター2人も好感が持てる。
その一方で、プレゼントはあげるだけではチョット淋しい。プレゼントするものにまつわる人間的なものや、激安ランチも店の人の人柄などが出てくる方が良い。また、占いのコーナーは必要があるのかな、と疑問に思う。
最近少しトーンが落ちてきたが、朝からこんなやかましい番組は嫌だ。ニュースの突っ込みが足りない。ニュースをキチンと解説してくれる役割の人が欲しい。プレゼントの品の意味合いや、出所・由来をはっきり言って欲しい。地元の話題を扱いながら、エスプリを利かせて欲しい。
今は名古屋弁が消えているという印象をもっており、TVで名古屋弁を使うのはいいと思う。また番組の戦略が差別化であるなら、それは出来ている。しかし無意味な差別化は良くない。BGMが不必要なところで流れたり全体に騒がしいところもある。もう少し名古屋を根源的に認識する必要もある。また、オーム事件以降、TVは超能力やオカルト・占いをやめたがいつの間にかまた始めている。占いはいただけない。
BGMが常に流れていて、ナガラ見では会話が聞き取れない。司会の2人が同時に喋ることもよくある。ボードに書かれている言葉は長すぎて読み取れない。誰をターゲットにしているのか、コンセプトがわからない。ラジオ的な作りだがTVはラジオの喋りに加え映像情報もある。だからToo Much、情報量が多すぎるとの印象だ。
騒がしいのはワザとやっているのだろう。司会の2人の名古屋弁がいいしホッと出来る感じもいい。情報・ニュースを見たい人は他のチャンネルを見るので差別化狙いだと思う。宮地さんの駄洒落はスベルところも笑ってしまう。
2人の会話はびっしり埋め込みすぎ。少し控える部分やサイレントな部分もあっていい。プレゼントや旅行など欲望を顕在化するものが多すぎる。視聴者の歓心を買う手段は全部出す必要はない。
   
   
以上のようなご意見でした。



「メディア規制3法案」について
次に、番組審議会ではいわゆるメディア規制3法案についても意見を伺いました。
メディア規制3法案とは「個人情報保護法案」「人権擁護法案」「青少年有害社会環境対策基本法案」です。
名古屋テレビや日本民間放送連盟、日本新聞協会などの各メディアやメディア団体は、これらの法案は、憲法で保障されている表現や言論の自由を脅かし、国民の知る権利を侵すおそれがあるとして、強く反対しています。
委員のご意見を紹介します。
報道に行き過ぎがあるのは確かだが、報道が全体を見ているということにしなければならない。女子大生がストーカーに殺害された桶川事件でも最初報道は間違いをおかしたが、その後それを正したのは報道だし、警察の不正も明らかにした。
メディアが政治と世論の間で格闘してきた問題だ。過剰取材や人権を守らないことがメディア規制の大義名分とされる。メディアはスキを見せることが間々あるが、どこまで決然とした報道姿勢を見せるか、決然として番組を作って行くかが問題だ。外に対し毅然とするとともに、何やかやと言われないようにすることが大事だ。
メディア規制を批判することに全面的に賛成する。個人情報保護法案が適用されれば、報道現場での萎縮は当然起きる。一方、人権を絶対視することには反対だ。人権思想は相対化して考えるべきで、表現者・ジャーナリストは批判される義務もある、と覚悟してのぞむべきだ。
新聞は大きな紙面を割いて規制法案の特集記事を掲載している。テレビも出来るだけ多くの人が視聴できる放送枠で、メディア規制を考える番組を放送して欲しい。
テレビは放送で規制法案反対を訴えるべきで、CM枠を使い、自社の意見広告という形で放送しても良いのではないか。
規制法案に関する番組を放送する際、新聞のラジオ・テレビ欄に分かりやすく紹介する記事・広告を載せ、一般の人たちの関心を高めてはどうか。
   
   
以上のようなご意見でした。
その他
名古屋テレビでは、このメディア規制3法案について、その問題点などを視聴者に理解していただくのが重要だと考えています。

(今後の取組みは以下の通りです)
4月29日午後1時55分~2時50分「ザ・スクープ~メディア規制3法案」放送予定
5月25日午後2時30分~3時25分特別番組「メディア規制のある国…は、誰に住みよいか?」(仮題)放送予定
メディア規制を考える啓発素材の制作・放送
名古屋テレビホームページにメディア規制反対欄掲載



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