【:2009年11月分:】
 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
 名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
2009年度放送番組審議会委員(敬称略)
~8名~
委 員 長 佐分晴夫 (名古屋大学理事・副総長)
副委員長 谷川憲三 (株式会社第三銀行代表取締役会長)
委 員 岩田義文 (イビデン株式会社代表取締役会長)
小林かおり (同朋大学文学部教授)
春名幹男 (名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授)
北村明美 北村法律事務所弁護士
加藤太郎 日本ガイシ株式会社代表取締役副社長
和田伸一郎 中部大学人文学部コミュニケーション学科専任講師
第509回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成21年11月11日(水) 15:30~17:00
委員長 佐分晴夫
副委員長 谷川憲三
委 員 春名幹男
北村明美
加藤太郎
和田伸一郎
~以上6名~

議事の概要
(1)業務報告
  1. 第77回系列放送番組審議会委員代表者会議報告
  2. BPO報告

(2)『発見!人間力』10月11日放送分「お腹の赤ちゃんを守りたい!」、10月25日放送分「彼女に必要なもの」について審議

委員の主な意見です。

『2番組全体として』

  • 極めて深刻な問題を扱っているが、見た後さわやかな気持ちになった。
  • 少しきれいごと過ぎる点があったが、感動を呼ぶ番組になっている。
  • 30分なので素直で見やすかったが、もっと知りたいところもあり、続編を作って欲しい。
  • ドキュメンタリとして、仕立てをもう一工夫すると、もっと意義が深まったのではないか。
  • 途中にコマーシャルが無く集中して見ることができた。
  • 見る人が少ない早朝での放送は一考を要する。

『お腹の赤ちゃんを守りたい!』について

  • 作り手が優しさをもって主人公の素晴らしさを描いている。出産前の母親の姿・気持ちもうまく表現できていた。
  • 主人公を素晴らしい人・素敵な人として美化しており、苦労話が出てこない。掘り下げ方が足らないのではないか。
  • 先端医療の問題点をどう考えているのか、追求して欲しかった。
  • 主人公の人柄の大きさが伝わってきたが、本音が描かれていると番組全体が重層的になったかもしれない。

『彼女に必要なもの』について

  • 「ボランティア=良心や他人に対する思いやりからの行為」という図式を見事に崩していて共感を持った。
  • ボランティアで誰かを救うというより、自分のためにやっているという主人公の生き方に非常に共感した。
  • 彼女のエネルギーがどこから出ているのか、もう少し描ききれていない。 材料も良いし、描かれた範囲では素敵だと思うが、もう一歩欲しいな、という感じ。
  • 最終的に何を訴えたいのか、テーマがぼやけている。
などのご意見が出されました。

局側は

  • 「生涯学習ドキュメント」として、題材を深く掘り下げたり、社会性を追求するというより、「人間性」や「人間力」を重点的に描いた。
  • 否定的な部分の放送については、取材者から放送許可が得られず、断念したところもある。
  • 制作者の想いに沿ってストーリーを組み立ているが、想いが少し強すぎたかもしれないと反省している。
  • 描ききれなかったことやご指摘していただいた点を踏まえ、続編なり、再編集ものにチャレンジしたい。

などと答えました。


(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は平成22年1月13日(水)午後3時30分~
審議テーマは未定です。