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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
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【:2007年5月分:】
 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
 名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
2007年度放送番組審議会委員(敬称略)
~8名~
委 員 長 水谷博之 (弁護士)
副委員長 水野稔朗 (東邦不動産取締役社長)
委 員 土屋嶢 (大垣共立銀行取締役頭取)
中西智子 (三重大学教育学部教授)
藤田六郎兵衛 (能楽笛方藤田流
 十一世家元)
佐分晴夫 (名古屋大学理事・
 副総長)
遠藤登喜子 (国立病院機構名古屋医療センター放射線科部長)
ジョン ギャスライト (タレント、コラムニスト、エコロジスト)
第484回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成19年5月16日(水)
委員長 水谷博之
副委員長 水野稔朗
委 員 中西智子
藤田六郎兵衛
佐分晴夫
遠藤登喜子
ジョン ギャスライト
~以上7名~

議題
(1) 系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について
(2) 次回開催予定

議事の概要
(1)系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について
6月に開催される系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について意見交換しました。

議題
  1. 自主的は放送倫理の向上を目指して今何をすべきか
    (1)視聴者の信頼に応える番組制作能力の向上をいかに図るか
    (2)問題発生に際しては自浄能力をどのように発揮していくべきか
  2. 今後の放送法制の変化がもたらす問題とそれらへの対処について
  3. これからの放送番組審議会のあり方と役割について
委員の主な意見です。

   1. 自主的な放送倫理の向上を目指して今何をすべきか
  • 質を伴ったすなわち「視聴質・視聴率至上主義」という基本理念をもとに番組制作を行ない、番組制作現場において基本理念が完全履行される教育・体制づくりが重要である。
  • 結局、作る側のモラルというか、文化度、人間性だと思う。結局、人をどう育てるか。また、育てるための機構が社内にどういう風にあるかということしかないと思う。
  • 海外の番組に出演した時、ファクトチェック、つまり取材された内容は本当かどうかの確認を3度された。制作の人は時間に追われているので、チェックを依頼できれば、番組を作ることに力をいれられるのではないか。
  • 今一番大事なのは、マスコミなどに関して、自分が情報を信じることができるか、疑うことができるのか、そういう視点をどこで教えるかだと思う。視聴者を育てていくという事をどこかがしなくてはいけない。
  • テレビの影響力がいかに大きいかを改めて認識し、再発防止に努めていく必要がある。制作者のモラルが一番重要である。悪い出来事なり、マイナス情報ほど上に上げる、風通しのいい組織が必要だ。
  • 新入社員だけでなく、経験を積んだ人でも、研修に定期的に義務的に参加させる体制をとるのも一つの方策ではないか。
   2. 今後の放送法制の変化がもたらす問題とそれらへの対処
  • 行政処分の対象になる事象が広範で不透明であることからすれば、過度な公権力の介入が危惧される。放送事業者は今まで以上に倫理観をもち、自身の行動指針を見詰め直すべきだ。
  • 問題が起きた場合は自主的にはっきりさせ、国民の支持を得るということをすべきで、緊張感を持って考えていかなければならない。
   3. 番組審議会のあり方と役割
  • 番組の内容だけでなく、姿勢、制作手法といってことも含めて幅広い見地からの活発な意見交換が必要だと思う。
  • 視聴者の立場から健全なチェック機能を発揮することが肝要だと思う。

局側は

  • 現状では番組のプロセスや放送の中身を知った人間でないとチェックできない側面もあるのでマニュアル等でチェックのレベルを上げ、定期的に研修会をおこなっています。社内では、コンプライアンス室とは別に「放送の倫理と人権に関する委員会」また、「オンブズ6」という第三者機関で第三者の意見も重用しています。

と述べました。



(2)次回開催予定
次回の放送番組審議会は6月20日(水)午後2時からです。
審議番組は5月26日(土)午後2時30分から放送の
   メ~テレ開局45周年特別企画「紅いスクープ ~世紀の中国報道その光と影~」です。