メ~テレ
名古屋テレビ 放送番組審議会だより
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【:2005年9月分:】
 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は7名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
 名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
2005年度放送番組審議会委員(敬称略)
~7名~
委員長 柳田博明 (NPO新産業創造研究会理事長)
副委員長 藤井英明 (ゲイン代表取締役)
委 員 山本泰一 (徳川美術館副館長)
杉浦昭子 (スギ薬局副社長)
田中正次 (日本リガメント代表取締役)
水谷博之 (弁護士)
呂雷寧 (名古屋大学大学院生)
第467回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成17年9月28日(水)
委員長 柳田博明
副委員長 藤井英明
委 員 山本泰一
杉浦昭子
田中正次
水谷博之
呂雷寧
~以上7名~

議題
(1) 業務報告
(2) 自社制作番組「メ~テレドキュメント ちむぐりさ~戦後60年 戦争の記憶~」を審議
(3) 次回開催予定

議事の概要
 (1)業務報告
 ・「UP!」内ニュースで少年(当時)被疑者の実名が報道された件 (中林副社長)


(2)自社制作番組「メ~テレドキュメント ちむぐりさ~戦後60年 戦争の記憶~」を審議
「メ~テレドキュメント ちむぐりさ~戦後60年 戦争の記憶~」は、8月17日深夜1時18分から放送。「ちむぐりさ」は沖縄の言葉で心でも頭でもない「ちむ(肝)」に澱む痛み、悲しみ。戦後から60年、戦場の記憶をテーマに兵士・住民あわせて24万人以上が犠牲となった沖縄戦に目をむけ、癒えぬ魂の傷に口を閉ざしてきた人々にマイクをむけ戦争とは何かを問う番組です。

《委員の主なご意見を紹介します。》
  • 戦争の残酷さ、平和のありがたみ、平和を守っていくことの重要性を感じた意義のある番組だった。
  • 被害者の視点からだけでなく、加害者の視点からも戦争を分析し、より戦争を客観的に考えることができた。戦争は被害者だけではなく加害者の心も蝕んでいる。結局、戦争に巻き込まれたすべての人々が被害者だといえるかもしれない。
  • 戦争を知らない人があまりにも多いことにびっくりした。戦争を知らないのは若者だけの問題ではなく、それよりもっと大きな社会問題、あるいは教育問題ではないか。
  • 番組の最初に第二次世界大戦の情勢、つまり沖縄戦が起きた背景を加えたら、もっとわかりやすいのではないか。
  • タイトルに沖縄の言葉を使ってよかった。沖縄戦を経験した人々の集団自決のつらさは現地以外のことばではなかなか表せないのではないかと思った。
  • 若者を中心として戦争に対する危機意識というものが、非常に希薄になっている。こういう番組を通じて戦争の悲惨さ残酷さ、日本が来た道をまた進まないようにするのも報道の使命だと思う。
  • 内容が盛りだくさんだったで、言いたい事をもう少し整理するとよかった。体験者の話がとても印象的だったので、もう少しそこの部分をきちんと掘り下げてまとめた方がわかりやすかったのではないか。
  • 戦争で起きた現象や悲惨な姿は映像や言葉でも伝えられるけれども、戦争はなぜ起きたのか、その仕組みを知りたい。
  • 制作者として、送り手側の視点なのか、受け手側の視点なのか明確にした方がより伝わったのではないか。伝えるべきことを、もっと絞り込んでそぎ落とさなければならないのではないかと感じた。

といったご意見がありました。



(2)次回開催予定
次回の放送番組審議会は10月19日(水)午後2時から開催予定です。
審議番組は9月25日(日)午後3時25分から放送の「愛・地球博 フィナーレ」を予定しています。