テレメンタリー2016

ゲンよ、中国へ渡れ ~被害と加害の狭間で

メ~テレ放送日時 2016年8月27日(土) あさ5:20~

原爆による惨劇を描いた漫画「はだしのゲン」(作者・中沢啓治)を中国で出版しようと奮闘する女性がいる。 名古屋市の坂東弘美さん(68)だ。坂東さんは中国にいる友人らの協力を得て9年前から「はだしのゲン」全10巻を中国語に翻訳する作業を進めてきた。 翻訳作業は終わったが、中国で出版を引き受けてくれる出版社が見つからない。戦争の加害国である日本を被害国として描くのは、時期尚早だ、という理由からだ。 坂東さんの父親は旧日本軍の兵士として日中戦争に参加し、中国で人を殺害したことを手記の中で告白していた。 贖罪の意味も含めて、坂東さんは「はだしのゲン」を中国に伝えたいという。そこには日本が被害者としてだけではなく、加害者としても描かれているからだ。 翻訳の完成から3年が過ぎた今年6月、台湾で「はだしのゲン」が出版されることになった。

ナレーター 平泉成