理系人@メ~テレ メ~テレ理系人スペシャルインタビュー

情報番組からバラエティ、
スポーツ、報道まで。
制作スタッフが力を結集して作る
あらゆる番組を技術面から
サポートする。

映像技術部長田 圭介Osada Keisuke

生放送の怖さと仲間の温かさ

5:59。メ~テレの朝の情報番組『ドデスカ!』の本番直前、何度も音声卓を確認する。音声を担当して2年経った今でも、生放送は緊張すると長田は言う。音声を始めてすぐの頃、VTRのフェーダーをあげても音が出ず、頭が真っ白になった経験がある。大元のスイッチがオフになっていた単純な確認ミスだった。『先ほど音声に乱れがありました。お詫びいたします』。自分のミスを、アナウンサーが視聴者に対して謝罪している。番組の進行も大幅に狂っている。「挽回しなければ」という焦りが空回りしてさらにミスを連発。その日は散々だった。始末書を作り、落ち込んで帰路に着こうとしていた時、先輩たちから飲みに誘われた。申し訳なさから断ったものの、最後は心遣いに甘えて居酒屋へ。「簡単に気は晴れませんでしたが、メ~テレの仲間を気にかけてくれる温かい風土には、いつも助けられています」。

長田 圭介Osada Keisuke映像技術部
理工学研究科卒業│2004年入社
※所属部署は2018年7月時点の情報です
長田圭介の理系人DATA

音声として経験を積み、耳を育てる

音声の業務は幅広い。スタジオ番組では、スタジオフロアで出演者にピンマイクを付け、マイクブームを振って集音をするフロア業務と、副調整室で出演者の声やVTRの音のバランスを調整するミキサー業務がある。中継では中継車とともに現場へ赴き、ケーブルを引き、必要な場所にマイクを設置し放送席を組み、現場の音を伝えるシステムを構築する。ロケの収録にも行くし、編集システムの設備設計なども担当する。長田の苦いミスの経験はミキサー業務だ。音には高い周波数が強調され、余計な響きが少ない「かたい音」と、高い周波数成分が抑えられ、響きが豊かな「やわらかい音」がある。ここはミキシングする個人や、局によっても好みが分かれところだ。音の高低、大小を表示する測定器はあるが、最終的に頼れるのは自分の耳。「ミキサー業務は、自分が操作、調節した音量、音質がそのまま東海三県400万世帯に届くのがやりがいであり、責任も感じます」。

技術からの提案で、斬新な映像による新しい演出が実現

映像技術部では、音声だけでなく、カメラ、ビデオエンジニア、照明など、番組制作を技術面でサポートしている。その全ての技術を統括するのが、テクニカルディレクター(TD)。長田は2017年11月、テレビ朝日制作著作で、メ~テレが制作協力を行う『秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権』の第49回大会のTDを担当する。テレビ朝日のTDと協働しながら、系列局やプロダクションも含めた300名の技術スタッフをまとめ上げる責任ある役割だ。制作スタッフがやりたいことが実現するよう、そして視聴者に楽しんでいただいて視聴率にも繋がるよう、前年とは違う新機種のカメラや新たな音声システムを導入するなど、中継を技術面からサポートする。「2016年は私の先輩であるTDが主体となり、技術からの提案でクレーンカメラを導入し、ゴール前の映像をより斬新なカメラワークで表現することができました。全日本大学駅伝は伝統ある番組なので技術的には完成されつつありますが、次期TDとして最低限ミスなくやり切ることはもちろん、新しい取り組みをしていきたいと思っています」。
※所属、業務内容は取材時時点の内容となります。

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