メ〜テレ RECRUITING 2018

事件事故を
「辛い、悲しい」だけの
ニュースで終わらせてはいけない。
自分なりの思いを、緊張感を持って
伝え続けたい。

ドキュメンタリー番組を通して
問題提起する報道記者高羽 佑輔Takaba Yusuke

報道記者として、
番組を作らねばと思った

「御嶽山が噴火したらしい。現場へ行けるか」
2014年9月27日、土曜出勤だった私は一報を受けすぐに現場へ向かい、被害の全容が明らかになっていない中、王滝村役場から1回目の中継を行いました。系列局で一番最初に現場に到着したのが私だったのです。取材を進めていくうちに「自然災害ではあるけれども、この戦後最悪の被害を防ぐ手立てはなかったのか?」という思いが湧き上がってきました。上司に相談するといくつかアイデアを出してもらい、ドキュメンタリー番組の制作を担当することになりました。

なぜ?と
掘り下げることで、
伝えたい軸が見えてきた

自分なりに取材先を当たって調べていくうちに、噴火2週間前の前兆事案を気象庁が把握していて、自治体や報道機関にも連絡されていたにも関わらず、一般市民に緊迫感を持って伝えられなかったことがわかってきました。そもそも噴火警戒レベルという仕組みに問題はなかったのか。予兆があってもレベル1のままだったのはなぜなのか。気象庁へ当時の判断が正しかったのかインタビューをしました。その内容を、まずは夕方のニュース「UP!」で10分程度の企画として放送。噴火から約4ヶ月後の1月に第1弾の番組を、翌年の5月に続編の『レベル1~御嶽山・届かなかった警告~』を放送しました。オンエア後は一般視聴者からTwitterなどで好意的な感想が多くみられ、それまで取材に答えていただけなかったご遺族にも番組を評価していただき、ご協力いただけるように。そして2015年5月、レベル1の呼称が「平常」から「活火山であることに留意」に変更されました。自分が変えたわけではないけれど、番組を通して火山防災のあり方については一石を投じることができたのではないかと思っています。

高羽 佑輔Takaba Yusuke ニュース情報センター 報道記者・県警キャップ
工学部システム創成学科卒業
2008年入社
※所属部署は2017年3月時点の情報です

記者に必要なのは
共感する

御嶽山噴火の取材では多くのご遺族にご協力いただきましたが、県警担当だった新人時代を振り返ると、少し苦い思いになります。入社1年目から、複数の事件の被害者のご遺族へ取材をさせていただきました。センシティブな取材ですから、まず一人の人間として亡くなった方に手を合わせ悼む気持ちを持っていなければ、記者として話を聞く資格はありません。ただ、頭では理解していても、当時の自分は「他社に先駆けて遺族のインタビューを放送したい」という気持ちが強く、表面上は丁寧でも、ご遺族にどこまで寄り添えていたか、今から考えると疑問な部分もあります。あの頃より少しは成長した今は、事件事故の取材に限らず「こう言われたら、相手がどう思うか」に常に配慮しています。事実をありのままに伝えることも、社会へ問題提起をすることも、報道の役割だと思っています。ただ、自分とは異なる意見を排斥してはいけない。共感する心を忘れてはいけない。報道の倫理観を養いつつ、人々の生活に役立つニュースを伝えていくことが報道記者である私の使命だと感じています。

PASSION!

広い意味で、ものづくりや、
人へ何かを伝えたい「情熱」を持った人がいい。
「生意気」なヤツ、大歓迎。
「ワガママ」くらいで、ちょうどいい。
与えられるのを待つのではなく、周りを巻き込んでいける人と、
しいテレビカタチ
作っていきたい。

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