バイデン大統領が中国製鉄鋼の関税3倍に引き上げを検討と表明

2024年04月18日 15:58
 アメリカのバイデン大統領は中国製の鉄鋼の制裁関税を現在の3倍の水準に引き上げることを検討すると表明しました。 バイデン大統領 「中国は競争ではなく、不正を働いている。我々はここアメリカでその被害を目の当たりにしてきた」  バイデン大統領は17日、USW(全米鉄鋼労働組合)の本部があるペンシルベニア州ピッツバーグで演説し、中国の鉄鋼メーカーが政府から多額の補助金を得て、海外に不当に安く輸出していると非難しました。  そのうえで、通商法301条に基づき、中国製の鉄鋼とアルミ製品の制裁関税を現在の平均7.5%から20%を超える水準に引き上げることを検討すると表明しました。 バイデン大統領 「USスチールは1世紀以上にわたって、アメリカを象徴する企業であり、完全なアメリカの企業であり続けるべきだ」  また、バイデン大統領は日本製鉄が買収を計画するアメリカの鉄鋼大手USスチールについて「アメリカが所有、運営する企業であることを約束する」と述べ、買収に反対するUSWに寄り添う姿勢を強調しました。  バイデン大統領による中国製の鉄鋼の関税引き上げの検討やUSスチールを巡る発言は大統領選の勝敗を左右する激戦州で労働組合の支持を取り付ける狙いがあります。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2024

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