市教委の “金品授受”問題 検証チームによる中間報告「不適切な行為」 名古屋市

2024年3月29日 19:44
名古屋市教育委員会の金品授受問題で、検証チームは「不適切な行為」とする中間報告を出しました。
 この問題は、校長会などの教員団体が校長などの推薦名簿を提出する際、人事を担当する教職員課へ現金や商品券を渡していたものです。

 大学教授や弁護士らで構成する調査検証チームは、職員へのヒアリングや教員団体へのアンケートなどを行い、29日中間報告を行いました。

 それによりますと、金品の授受については「20年以上前から続いていた」との回答もありました。

 これまでに受領した金品は、出納記録が作成された2017年度以降、総額で1312万円余りでした。

 事務経費や飲食物の経費、懇親会や打ち上げの費用の補助などに使われていたということです。

 金品による人事への影響については、大半の候補者が推薦名簿に登載されていて特別扱いすることが困難だったことなどから「大きくゆがめられたとの認定にはいたらなかった」としました。

 ただ「不適切な行為であったと断じざるを得ない」としています。
 

名古屋市 河村たかし市長

 「推薦名簿の影響はたしかに薄い。というのは、あまりにもみんな載っているから。それでも影響が全くないとは言えないと思うので、さらにヒアリングで調べていきたい」(調査検証チーム 寺脇研 座長)

 教育長から報告を受けた河村たかし市長は――

 「教員の人事は教員だけで決める仕組みは解体する。何十年も続いていたのは恐ろしいこと」(名古屋市 河村たかし市長)

 調査検証チームは夏ごろをめどに最終報告を行う方針です。
 

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