2005年7月、名古屋市の外郭団体は、施設で管理していた朝鮮半島出身者の遺骨77体を粉砕処理した。強制連行や徴用で日本に来たり、戦前日本にやってきた朝鮮半島出身者のものだった。一部の日本人遺族には連絡したが、その他は無縁仏とし処分した。在日本大韓民国民団と朝鮮総連は協力し、遺骨の身元調査と故国への返還作業を始めた。韓国に遺族を訪ねると、「なぜ死んだのか」「なぜ故郷に戻ることがなかったのか」「なぜ粉砕処理したのか」という怒りと悲しみの声があった。一方、民団と総連の歴史的な協力は拉致問題や北朝鮮ミサイル発射で白紙になった。どうして遺骨は消されたのか、その解決への道程は、この問題をみつめ日本の戦後処理と朝鮮半島との未来を考える。 |