今シーズン、J2の大宮アルディージャから移籍してきたゴールキーパー川島永嗣。
しかし、グランパスには日本代表の守護神・楢ア正剛がいるため、
川島の出場機会はほとんどないと思われていた。
ところが楢アが代表に招集されたため、ナビスコカップで出場機会が巡ってきた。
川島はこれまでの鬱憤を晴らすかのように好パフォーマンスを披露。
そして迎えた決勝リーグ初戦、グランパス優位で試合は進んでいく。
しかし、2対1でグランパスリードのまま迎えた後半43分、
川島がペナルティエリア内で痛恨のファールを犯してしまった。
一発レッドで退場。そしてPK。
ところが、控えゴールキーパーの広野がゴールマウスを死守。
グランパスは辛くも勝利をもぎ取った。
その瞬間、川島の目には涙が浮かんでいた。
決して勝利に喜んでいるのではない。
ようやくつかんだ数少ないアピールのチャンス。
川島はそんなゲームで犯した自らのミスに対して悔しさを隠しきれなかった。
代表から楢アが戻れば再び控え生活が始まる。
それでもこの男に立ち止まっている時間はない。
『自分が出た試合に関してはどうしても結果を出したいです。
(今はなかなかないが)自分にチャンスが巡って来たときには
ほんとに自分の力を出しきって、チームに貢献できれば一番いいと思います。』
その日はいつか来る。
あの悔しさを糧に、更なる高みを目指し続ける。