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野球

2012年02月06日[月]

「目標」

最近、取材をする時に良く使う言葉がある。それは・・・

「目標」

キャンプの目標は?今シーズンの目標は?など。
結果を数字などで具体的にあらわすことで、
成果があったかどうかが分かりやすくなる便利な言葉。

先日、今年プロ17年目を迎える中日ドラゴンズの荒木雅博選手が
故郷の中学校で中学生を前に次のように話していた。

「身近な目標を設定し、それをひとつひとつクリアして
積み重ねていく。その結果が目指すべき目標につながる」と。

まず、1日20スイングを1カ月続けるというような
実現可能なものを目標にする。
そしてその目標のクリアに全力を尽くす。
できたら次の段階へ。今度はスイング数を30にして、また1カ月。
このような小さな段階を踏む事こそ、
大きな目標を達成する一番の近道だというのだ。
荒木選手は小学生の頃からこうして目標をクリアし、
プロ野球選手になったそうだ。

今年、荒木選手はあえてシーズンの具体的な目標は設定しないそうだ。
まずはキャンプ。次に開幕。小さな目標のクリアに全力を尽くすという。
シーズンが終わった時、どんな「目標」がクリアされているのか。
今から、楽しみに待とうと思う。

ディレクター:T

2012年01月10日[火]

「新たな気持ちで」

新年あけましておめでどうございます。

昨年は本当に忙しかった・・・
リーグ連覇の優勝特番に日本シリーズ取材、さらにはハワイ優勝旅行取材に
ドラゴンズ年末年始特番の収録と怒涛の勢い、人生で一番内容の濃く、
こんなにもスポーツ記者として幸せな1年は無かったように思います。

ということで、新年2012年も昨年に負けないぐらい充実した年にするべく、
新たな気持ちで正月から僕はある選手の自主トレに同行しました。

その選手は2年目の大野雄大投手。
実は大野投手は辰年生まれで、年男。竜のごとく2年目の飛躍を誓う男の元で
密着させてもらったのですがこれが甘かった・・・

自主トレの場所は京都の有名な観光地・大文字山
ピッチャーに欠かせない下半身強化をするべく
大文字山の登山コースにて走りこみが始まったのですが・・・これがものすごく辛い。
カメラで大野投手の前にでて必死な様子を撮ろうとダッシュするのですが、気持ちだけが空回り・・・
開始10分で足はまったく追いつかず、どんどん離されていきます。

見かねた大野投手が「大丈夫ですか??」と声をかけてくれるも
「全然へっちゃらです」と笑顔を返すこともできず・・「ゼェー!!ゼェー!!」と深呼吸しかできない僕

新年気持ちも新たになんて言っておきながら、情けない姿を披露してしまいました。

そんな僕とは対照的に大野投手は、頂上に登ったあともキツイ階段での走り込みを
何度も繰り返し自らを追い込んでいました。

貴重な先発左腕として今年、期待される大野投手、
今シーズンこそ念願のプロ初勝利を挙げてもらいたいものです。

ディレクター:N

2011年12月27日[火]

落合博満 8年間の真実

漆黒の夜空に浮かび上がるナイター照明と外野の鮮やかな緑の芝生。
東三河の中核都市で育ち、数年に1度親に連れて行ってもらえるナゴヤ球場の外野スタンドからの光景は幼少期の記憶でも鮮明に残っている。
物心がついたときにはドラゴンズを応援していた。
1974年の優勝時は4歳で記憶に無い。初めてドラゴンズの優勝を味わったのは12歳のとき。高校3年の時の優勝は学校でも友人たちと大いに盛り上がった。
決して弱くは無かったが、優勝するのは7~8年に一度。それがドラゴンズだった。
それがこの8年で4度の優勝。さらに日本一にもなった。

落合前監督はチームに何をもたらしたのか。
年末の特番で落合前監督にじっくりと話が聞けた。名古屋市内の料亭で酒も入り、また全幅の信頼を置く森前ヘッドコーチが同席したこともあり、これまでの落合像が変わった。  
こんなに話す人だったんだ・・。

就任1年目の開幕戦で3年間登板のなかった川崎を先発に決めたのはその年の1月3日のことだったという。落合前監督は開幕戦を、川崎の引退試合のつもりだったと語った。
目標を決めてあげることでシーズンをずるずると過ごすことが無いようにとの落合流のやさしさだった。

ほかにも日本シリーズでの完全試合での交代劇の裏側などベンチでの葛藤など話は2時間以上にもおよんだ。

詳しくは12月29日の午後4時30分からの特番でたっぷりとお見せします。

副部長:T

2011年12月19日[月]

「持っている男?」

去年5月にスポーツ部に異動になってから
ドラゴンズはリーグ優勝、グランパスは初のJ1制覇と
去年は名古屋が沸いた一年を間近に見ることができた。
小生はひそかに“持っている男”と思いこみ、
今年もこの勢いは続くのではないかと考えていた。

そうまさしくその展開となった。
まずはドラゴンズ
夏場までは勝率5割付近を行ったりきたりしているチームが
9月から怒涛の快進撃を見せた。
10月に入りマジック2となり優勝も間近。

しかし、ここから“持っている男”と思い込んでいた小生にとって
思わぬ出来事が続いた。
10月14日からの東京ドームでのジャイアンツ戦で優勝が決まると思い
優勝特番のスタンバイで小生も東京へ向かう。
しかし・・・・。
この間、ビールかけの生中継などをするために小生をはじめ技術さんは
中継体制を毎日とって待っていたが、なんと3連敗で無駄骨となってしまう。
(テレビ朝日の技術さん、毎日中継の準備ありがとうございます)

しかし、2日後に横浜戦で引き分け、初のリーグ連覇を成し遂げ
オレ竜の集大成となった。
やはり小生は“持っている”なと再び根拠の無い自信を取り戻した。

今度は日本シリーズ。第7戦までもつれ込み勝ったほうが日本一。
当然小生も博多に優勝特番のために駆けつけた。
ところが!
ドラゴンズが最後の大一番で負け日本一を逃すとともに
またもや小生の自信もぐらつき始める。

なんの今度はサッカーだと気合を入れなおし、グランパスを応援。
今年のJ1は最終節に勝ち点2差で3チームが優勝を争う大混戦。
最終節でグランパスの逆転優勝だと信じ、
また優勝特番の中継のため東京に向かう。
系列のテレビ朝日のスポーツ局で柏・名古屋・G大阪の3試合を
テレビを横並びにして観戦。

しかし奇跡は起きなかった。
グランパスは勝ったが、柏も勝ちJ1初優勝を決めた。
ここで小生の自信は完全に崩壊。

だが、全国あまたにいるスポーツ記者の人達の中で、
サッカーも野球も優勝争いをしているチームを取材できるということは
幸せなこと。

来年もこの幸せな状況が続くことを願いつつ、
さらに“持っている男”として復活できるようにがんばりたい。

デスク:T

2011年11月01日[火]

ドラゴンズ強さの秘密

今シーズンのセリーグペナントレースはドラゴンズが最大10ゲーム差からの逆転優勝
球団史上初となるリーグ連覇で幕を閉じた。
近年まれにみる強さを誇っているドラゴンズ。

なぜドラゴンズがここまで強くなったのか?
落合監督の戦略はもちろん、選手個々の能力が上げられるが
それ以外にもう一つ・・・
チーム独自の選手補強に、ドラゴンズ強さの秘密が隠されていたご存知だろうか

分岐点となったのが・・・
今から15年前の1996年ナゴヤ球場最後の年、この年を境にホームグラウンドを
ナゴヤドームへ移すことが決まっていた。
ナゴヤ球場より圧倒的に広くなるグラウンド、これがドラゴンズのチーム作りに最も影響を及ぼしたという

そこで当時ドラゴンズが求めたものが守備力
広くなったグラウンドでは守れなければ勝てないと考え
守備能力の高い選手を集めることを決めた

事実、ナゴヤドーム元年の1997年、前年ナゴヤ球場で首位争いをしたチームが、
翌年ドームに変わり、まさかの最下位
これにより守備能力の高い選手を集めることが、より明確なものとなったそうだ

そして今シーズン、ドラゴンズは優勝するも6球団の中で総得点が最も少ない
一方、失点はというとリーグ最小、2位のヤクルトに100点近く差をつけている

この結果が示すように、守備力強化という一つの指針のもと、長きに渡る戦力補強もまたドラゴンズを強豪へと成長させていた一つの要因だと思う

ディレクター:H

2011年10月21日[金]

「オレ流の集大成」

「素晴らしいの一言です。褒めてやります、私は。」

10月18日、横浜スタジアム。
この日、球団初のリーグ連覇を成し遂げ、
グラウンドで落合監督は、選手達に最大の賛辞を送った。

最大10ゲームあった差をひっくり返しての大逆転劇。

今シーズンはキャンプから取材をさせてもらい、
監督の談話を聞く機会も多かったのですが、
今回、そのメモを見直してみて、改めてその見通しの広さを感じました。

シーズン当初から「勝負は9月以降」と語っていた指揮官。

序盤戦では2軍上がりの若手選手を積極的に起用し、
活躍(またはミス)に対して「何事も経験」、「お勉強」、
「チャンスはいっぱい転がってる」と奮起を促していた。

そして8月末には、「ここからは今までやってきた連中だ」と話す通り、
経験あるベテラン選手が活躍し、チームを上昇気流に乗せた。

さらには「あいつらが打たないと優勝は無い」と語っていたブランコら、
外国人助っ人が終盤戦で大活躍。

勿論、球界一の投手陣を含め、総合力で勝ち取った優勝ですが、
今年こそ、まさに指揮官の集大成と言える1年だったのではないでしょうか。

優勝後、メ~テレのインタビューの中で、
「八年間、その時々で一緒にやってきた連中が、みんないい仕事をしてくれた。
それが無かったら、ここまでのチームになってない」と話した落合監督。

普段、多くを語らない監督だからこそ、その言葉にすごく重みを感じた瞬間だった。

ディレクター:O

2011年10月07日[金]

「中日カット」改め…

最近、散髪に行くと筆者が決まって頼む髪型がある。
「今日はどうします?」
「もちろん中日カットで!!」

中日カットとはボウズ頭に近い、かなり短い髪型のことを指す。
全体的に3ミリのバリカンを思いっきり入れ、頭頂部あたりはハサミで少しだけ残す。
当然だが、こんなネーミングのカットなんていうものは一切存在しない。
今から数年前に筆者とある若手選手で勝手に盛り上がって名づけたものである。
しかし、この髪型にすると何だか気合がとっても入る。筆者はかなりのお気に入り。

そんな中日カット。最近はこんな事を現場でチラホラと言われる事も多い。
「お前、谷繁さんに憧れているのか?似てるぞ、その頭」
筆者は今シーズン、谷繁選手を取材することが多くなった。
以前からいつか取材をしてみたいと思っていた偉大な選手、
しかも「短髪が命」の筆者にとってみたら憧れは当然あったのかもしれない。

谷繁選手はいつもオーラが違う。
正直、恥ずかしい話だが40歳が放つオーラに圧倒されて
なかなか近づくことができなかった31歳の筆者。
寡黙な男、人を寄せ付けない眼力、そしてここぞの集中力…
何をとっても一流のプロ野球選手を前に、当時は本当にビビっていた。

だけど、普段はとっても気さくな人。取材時に怒られそうになったこともたまにあるが
「おお~お前、この前のVTRの反響どうだった~?」とか
「オレって普段しゃべらないイメージあるだろ、だからインタビュー大丈夫だった??」とか
筆者が作るVTRを気にかけてくれることも。
良い数字(視聴率)が獲れた時なんて、
恐れ多くも筆者と試合前に通路でハイタッチまでして喜んでくれた。
こんな人間味溢れるプロの選手を取材させてもらえるなんて、本当に幸せな事だなと思う。
しかも、球界ナンバーワンキャッチャー。
これからもゲームをコントロールする頭脳に、もっともっと迫っていきたいと思う。
それには野球を見る自分の眼も、磨いていかなければならないことも事実。
ただゲームを見ただけでは谷繁選手に迫ることなんて絶対出来ない、頑張らねば。

そしてこれから散髪に行くときは名前を変更しようと思う。
「今日も中日カットで良いですね?」
「いや、谷繁カットでお願いします!!」

ディレクター:Y

2011年09月21日[水]

「ポーカーフェイス?」

先日、中日ドラゴンズの吉見一起投手を取材した。
これまで縁がなく、ちゃんとしたインタビューをするのは初めて。
しかし話し始めてすぐ、自分が抱いていたイメージとのギャップに驚いた。
まじめで無口、職人タイプで少し気難しい感じだと思っていたのだが、
質問には、しっかり丁寧に答え、勘も鋭く、表情も豊か。
とても魅力的な人物だった。

そんな吉見投手が今シーズン心がけていることがあるという。
帽子のひさしの裏に書かれた「無気」という言葉。
感情を表に出さないとかの意味があるそうだ。
確かに今シーズンはピンチをしのいでもほとんどガッツポーズをしない。
8月27日の横浜戦で今シーズン初完封勝利を挙げたときも、
表情は一切変わらなかった。マウンドへきたキャッチャーの谷繁選手に
何かを言われ笑うまでは・・・。

実は2年前のクライマックスシリーズの巨人戦。
吉見投手は連続ホームランを浴び同点にもかかわらずマウンドで
しゃがみこんでしまった。その姿を見たある先輩投手から
「お前は淡々と投げるタイプだよ」と言われたのがきっかけだそうだ。
去年もチャレンジしていたが出来なかったので今年もと、2年越しでの挑戦。
そしてその効果もあってか、ここまで14勝。
打たれても抑えても淡々と投げ続けて結果を出している。
吉見投手も「良いのか悪いのかは分からないけど、人に何を考えているか
分からないと言われたので最後まで続けます」とマウンドでは
ポーカーフェイスを貫く、はずだった。

ところが9月9日の横浜戦。
今シーズン2度目の完封勝利を挙げ、吉見投手はガッツポーズをみせた。
しかし、なぜかホームベースの方を見ながら・・・。
実は前回の完封の時に、マウンドに来た谷繁選手から
「最後ぐらいはガッツポーズしろよ」と言われていたのだ。
そしてこの日、同じ完封勝利を成し遂げ、じっくりと溜めてから
渾身のガッツポーズ。それも完璧な「どや顔」で・・・。
吉見投手の人間味、魅力がまさに溢れ出た瞬間だった。

次はどんな場面で吉見投手のポーカーフェイスが崩れるのか。
今から楽しみでしょうがない。

ディレクター:T

2011年09月13日[火]

「取材拒否」

少し前の話になりますが、高校野球三重大会準々決勝、菰野×近大高専の一戦で印象に残った出来事がありました。

1年生ながらメンバー入りした菰野の山中亨悟投手。
今大会それまで2試合に登板し5イニング無失点と、安定したピッチングを披露していました。

しかし、この試合では1回もたずに3失点。
チームも3-6で敗れました。

試合後に話を聞こうとすると、涙ながらに「すみません…」と一言。
粘りましたが、何度試みても断られました。

いつもだったら、気さくに質問に答えてくれる山中投手。
相当の悔しさ、そして自分への苛立ちがあったと思います。

まもなくセンバツ出場へのカギを握る秋季三重大会が開幕。
まだ菰野は出場を決めていませんが(9月12日現在)、必ずや出場して、夏から成長した姿を見せてくれることでしょう。

ディレクター:S

2011年08月22日[月]

「中日ドラゴンズ・和田一浩」

チーム打率セリーグワーストの中日。
主砲でもある和田選手も開幕から調子が上がらず苦しんでいました。
打率は2割台中盤から中々上がらず、
去年セリーグMVPを獲得した男からは考えられない成績。


今月の16日。ナゴヤドームには、練習前、早出特打をする和田選手の姿が・・・
一心不乱に黙々とバットを降り続けていました。

今シーズン初の出来事とあって、練習終わりには多くの報道陣が話を聞きにいきましたが、ノーコメントでベンチに走り去る和田選手。

いつも必ず、報道陣の質問には何かしらコメントを残しますが、
何も答えない姿を僕は、初めて見ました。

何としても結果を出す・・・相当な覚悟があったのかもしれません。

迎えた18日、巨人戦。
1点ビハインドと苦しい展開の中、7回ノーアウトランナー2塁で4番・森野選手が、送りバントを行い、ワンアウト3塁。
味方が必死につないだチャンス、犠牲フライでも充分な状況。

和田選手が振り抜いた打球の行方は、なんとレフトスタンドへ…
実に19試合ぶりのホームランは、勝負を決める逆転ツーランアーチ。
「結果を出すためには、バットを振り続けるしかない」
38歳のベテランがみせたひたむきな姿・・・
去年、幾度となくチームの勝利に貢献してきた和田選手の勝負強いバッティングがようやく戻ってきた気がしました。

ディレクター:N