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「テキサス」とは何か

by カズ・スピーキング

「テキサス」という作品は、長塚圭史が書き、2001年に上演されました。

長塚が主宰する「阿佐ヶ谷スパイダース」作品としてではなく、河原雅彦率いるパフォーマンス集団「HIGHLEG JESUS」(ハイレグジーザス)とのコラボ公演でした。

長塚が20代半ばの最もトンがった時期に上演されただけあって、設定も登場人物もブッ飛んでいます。

インタビューで「感覚で書いていった」と長塚が述懐してます。

翌年11月、パルコ劇場のプロデュース「マイ・ロックンロール・スター」で長塚作品は、初めて名古屋に上陸します。

長塚京三、野際陽子、京野ことみ、猫背椿、中山祐一朗、山内圭哉、池田鉄洋という出演者も強烈ですが、内容も刺激的で、火の玉が回転しながら迫ってくるような感じでした。

 

さて「テキサス」のストーリーは、こんな感じです。

多額の借金から逃げて、恋人と東京から故郷に帰ったマサル、家に入ると、姉の顔が別人だった。
おまけに友達も見知らぬ顔になっている。
その見知らぬ友達が、マサルを訪ねてくるが、マサルは東京から持ち帰ったニワトリ自慢をする。

いい卵を産むと町で一番の男になるという。

マサルを追って借金取りの「四ツ星」という男がやってくる。
そしてニワトリが闘いに敗れ、恋人がいなくなってしまう。

マサルは一体どうなるのか。「テキサス」は、どこにあるのか・・・。

物語の過激で過剰なうねりに巻き込まれて、観客を遠いところに連れて行くワクワク感が満載です。

演劇じゃなきゃ、このブッ飛び方はありえません。

最高な問題作です。

この「初期の長塚ワールド」に迷い込むことを、キャストみんなが、楽しみにしているんですよね。

そんな声を次回はお伝えします。

2012年02月08日[水]

「大人でセンチメンタルな」

by カズ・スピーキング

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年の最初の舞台は「アイドル、かくの如し」です。

この舞台の魅力のひとつは、キャスティングです。

劇作家・演出家の宮藤官九郎が、生の役者で登場することが名古屋では初めてのこと。

劇団「大人計画」の本公演が名古屋では行われていないので、宮藤さんを見るには映画しかないんですが、「嫌われ松子の一生」に登場する作家に憧れて、結果自殺する男を演じた宮藤さんの演技が、この舞台のきっかけです。

病的に痩せて、目つきも悪く、厭世的で、わがままで最低な男の姿、松子に辛くあたる顔つきに狂気が宿っています。この人には俳優としてのデーモンがあるんだなと思います。

もう一人は、夏川結衣さん。強い眼差しの女優という印象は、その裏にある後悔とか悲しみの感情も強く伝えてくれるような気がします。
このところ初舞台の女優さんを立て続けに観ていますが、夏川さんと舞台は、最も違和感の無いものでした。印象的な台詞があります。

「・・・私も笑った・・・。そうよ、あなたが笑ったから、私は笑ったのよ・・・だって、何がおかしくって笑ったのなんかじゃない、あなたがそこにいて、何でもいい、あなたが笑った、だから私は笑うの、嬉しくって。あなたが笑うのが嬉しくって、ただそれだけで!」

夏川結衣という女優からこの台詞が発せられると、その悲しみの深さが身に染みてきます。

岩松了さんの戯曲が、名古屋で上演されることは、非常に珍しくなっていますが、大人でセンチメンタルな世界にどっぷり浸かっていただきたいと思います。

チケットは、もう残りわずかですのでお急ぎください。

 

 

2012年01月06日[金]

「アイドル、かくの如し」出演者に聞きました(おまけ②) 

by みかんびと

これまで公演にまつわる事をお話しくださった宮藤官九郎と津田寛治さん。
せっかくですので、名古屋に関するエピソードなどあれば!とお尋ねしてみることに。

――今度名古屋に来ていただきますが、宮藤さんは初めてなんですよね。

宮藤:芝居は初めてなんですね。ライブはしょっちゅう行くんですけど、
バンドでは行くんですけど、お芝居は初めてです。

――名古屋の印象は?バンドの時のことでも。

宮藤:何でしたっけ?有名な喫茶店、いっぱいある…

――コメダ?

宮藤:そう!あそこの印象強いです!
だいたい朝、みんなは前の日にとかおいしいもの食べに行くんですけど…
僕名古屋って隙間で行くことが多くて、そうするとだいたい仕事をそこで処理するっていう…
書きモノとか、名古屋で処理してだから名古屋ではたいして遊ばず、次の日行く福岡とか仙台とかで…。
逆に朝早く起きてコメダでコーヒーを飲むってのが、一番印象が強いです。
東京にも実はあるんですよ!見つけると入っちゃいます。名古屋を思い出して。

――ということは、メニューはだいたいわかる?

宮藤:だいたいわかりますけどね!

――(笑)それはめずらしいですね。

宮藤:そうですか!

――津田さんは名古屋に来られたことは?

津田:仕事ではあまりないですね。僕はあの…22歳くらいの頃かな…付き合っている人が名古屋の人で…

宮藤:(笑)

津田:会いに行ってたんですよ、名古屋に。

宮藤:わ!!遠距離恋愛だ。

津田:遠距離恋愛なんですよ。

宮藤:えーすごい!

津田:だから僕にとっての名古屋はほんとファンタジックなホワ~っとした街…

宮藤:(笑)

津田:セントラルパークってあるじゃないですか。

――ありますあります。

津田:僕、あれ名古屋の方が本物のセントラルパークで、ニューヨークの方が真似したんだとばっかり…

宮藤:(!)

――世界にひとりしかいないですよ、そう思ってるのは…

津田:そうですか!(笑)

思いもよらぬエピソードに一同爆笑、このお2人の共演がますます楽しみになります。
宮藤官九郎さんと津田寛治さんが出演される舞台「アイドル、かくの如し」。

名古屋公演は来年1月14日(土)です。 みなさまぜひお見逃しなく!

2011年12月20日[火]

「アイドル、かくの如し」出演者に聞きました(おまけ) 

by みかんびと

和やかに進んでいた宮藤官九郎さんと津田寛治さんのインタビュー。
しかし、次の話題になると2人の発言が炸裂!思わぬ展開に!?

――今回の舞台タイトルに“アイドル”が付いていますが、自分にとってのアイドルについてとか、
アイドルとはこういうものなど思っていらっしゃることがあれば。
公演パンフレットにも書かれていますが。

宮藤:僕、パンフは「薬師丸ひろ子さん」と書いたと思うんですけど、
それはパンフを読んでいただくということで…。
「小泉今日子さん」も同じくらい好きですね。

津田:ああ、いいですね。あんみつ姫とかよかった!

宮藤:そうですね、映画とか…

津田:「僕の女に手を出すな」とか。

宮藤:「怪盗ルビイ」とかデビューの時からずごい好きです。
(津田さんに向かって)同い年くらいじゃないですか?

津田:そうですね、それか一コ下か、同い年くらいか。

宮藤:今でもアイドルだと思います。

――今でも小泉さんが“アイドルはこういう人なんだ”と?

宮藤:ハイ、いや最近はわかんないですけど、当時はそうですよね。会えるとは思っていなかったですけどね。

――津田さんは?

津田:僕らの時代のアイドルっていったら、もう人じゃないぐらいのことだったので。もちろん排泄もしないし…

宮藤:(笑)しませんよ。

津田:しないんですよ。

宮藤:したら、アイドル卒業ですから。

津田:そうそうそう!生で見ることなんてなかったので、福井の田舎だったので、
何ていうのか“天使みたいな”そういうイメージでしたね。


お2人の熱いアイドル論が聞けたところで、そろそろお開きかと…。
いえいえ、実はこの後も意外な一面が見られる展開に!
次回、おまけ版2を掲載します!

2011年12月16日[金]

「アイドル、かくの如し」出演者に聞きました(2) 

by みかんびと

前回のインタビューの続きです。

初日を翌日に控えながらも、気持ちは落ち着いているという宮藤官九郎さんと津田寛治さん。
共演者の印象などについて、語っていただきました。

――津田さんから見た宮藤さんの印象は?

津田:大人計画さんの舞台とか拝見していて、すごい役者さんがいるなあと思ったのが宮藤さんだったので、(映画)「福耳」でご一緒できるってのが本当に楽しみで。
実際お会いしてみるとものすごいソフトで、柔らかく気さくな方だったので、楽しくお仕事させていただけたんですけど。
今回またご一緒させていただくことになって…もういい意味なんですけど、まるであの時と変わっていないっていう…
「あれ?あの撮影は昨日だったのか?」ぐらい変わってない感じだったので、驚いたし嬉しかったですね。

宮藤:!!(笑)

津田:いまやあの時から…あの時もすごいところにいらっしゃいましたが、右肩上がりで、いまもうとんでもなく、押しも押されもせぬ…脚本家であり監督であり演出家としても俳優としてもすごいですよね。
こう言うとすごいですよね?いろんなことやられていて!

宮藤:いえいえ…

津田:もうほんとにすごい方なのに、人当たりとか変わっていらっしゃらないので、すごい方なんだなと思いましたね。

――宮藤さんは夏川結衣さんと夫婦役ですが、宮藤さんから見る‘初舞台’でもある夏川さんの印象は?

宮藤:初舞台かどうか…最初からわからないぐらいだったんですが…。
すごい尻に敷かれる感じの夫婦なんで、尻に敷いていただける方だなって思いますね。
僕も尻に敷いていただいた方がいいなあって…やりやすいし。

津田:(笑)

宮藤:台本上そうなってる。だけど、やいのやいの言い合っている、その設定においてはすごくやりやすいですね。
逆に僕がすごく亭主関白みたいな役だったら無理ですね。(自分も夏川さんも)どっちも無理してやんないと。

――舞台のキャリアは宮藤さんの方が多く全然違うわけですが、夏川さんがちょっと不安に思っていらっしゃったりすることがあるのでは?

宮藤:気付かないフリしてます。

津田:!(笑)

宮藤:本当に何かあったら助けますけど、今はあまりね…。
設定と逆になっちゃうから、役の。「オレについて来い」みたいに言うとウソになっちゃうから。
なるべく気付かないフリというか、気が付かないフリして不安がってる不安はそっと解消してあげるといいな、と思ってますけどね。

――津田さんは夏川さんと共演されてみて?

津田:僕は初めてなんですけど。

宮藤:そうなんですか、僕も初めてですね。

津田:夏川さんは映像の世界ではすごい女優さんなんで、石井隆さん(監督)とかでも体当たりの演技をされていたりとか、たくさんの賞を取られていたりして。
すごい方なので、今回ご一緒するのが楽しみだったんですけど。
印象というと、すごく一字一句を大切にされていて、“てにをは”とか“わ”が“よ”になるだけでも「あっ!」とか思って意識して直されているという…岩松さんのホンを尊敬していて大事にされている方なんだなと思いましたね。

共演者を尊敬し合う雰囲気は、良い作品が出来上がるという期待が高まります。
お2人の雰囲気もすっかり和やかな感じで…。

でも、これで終わりと思ったら大間違い!
次回は、インタビュー(おまけ版)をアップします。ご期待ください!

2011年12月13日[火]