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がんばれ裕衣ちゃん 羽化っていこう!

がんばれ裕衣ちゃん 羽化っていこう!

星 恭博

シーン【1】 アナウンス部__。

2009/06/25 担当:星 恭博

「ここに置いてあるサクランボ……誰の?」
「わ、わたしのです」
「じゃ、それ一粒食べてみて
「た、食べるんですか? ここで?」
「そのために机の端に置いていたんでしょ。いつでも口に運べるようにさ」
「そ、そうですが。いきなりですよーっ」
「いきなりで不満?」
「い、いえ。不満じゃないです……けど」
「じゃ、食べよう。一粒摘んで!」
「は、はいっ!」
「では、口の中に放り込んで!」
「ほ、ほいっ!」

「……。た、食べました」
「では、どのような味だったのか?リポートだ
「り、リポートですか?」
「ふふっ。そうなのだよ、井上クン!」
「は、嵌められたんですね、私」
「嵌められたとは心外。アナウンサーたるもの、常に表現の巧者でなくてはならない!」
「わ、わかりました。ではリポート、行きま~すっ!」

「あ、甘くてェ……」
「甘くて?」
「か、皮もォ……」
「皮も……皮もどうなんだ!」
「ほ、ほど良くやわらかくゥ……」
「はいっ、やわらかく……それでっ!」
「そ、それで……あ、あーーーーっ!!
「どうした!! 井上クンっ!」

「味、忘れたので……もう一個、食べてもイイですか?」
「……。」

____羽化るには研鑽あるのみ! 頑張れ井上クン!負けるな井上クン!!


松井 秀

小さなことからコツコツと!

2009/06/11 担当:松井 秀

4月中旬にアナウンス部に配属されてから2ヶ月あまり。井上君は、一日も早いデビューを目指して毎日懸命にアナウンスメントのトレーニングに励んでいます。
初めのうちは、声も小さく、出身地の言葉の特徴がかなり出てしまう状態でした。「これは、ちょっと時間がかかるかな」と思っていましたが、どうでしょうか、研修を一ヶ月過ぎたあたりから急に声が出るようになってきたことを感じました。またそれに伴って、しっかりしゃべったり読んだりする力もついてきています。恐らく私の見えないところで随分努力しているんだと思います。

「UP!」のセットで練習中

井上君の一日は、スタジオでの発声発音練習から始まります。そして、とにかく10分間ひとりでしゃべりきることをルールにしたフリートーク、午後になると実際に放送した原稿を使って「読み」の練習。それぞれ徹底的に行っています。アナウンサーたるもの、この基礎的な音声表現トレーニングの反復練習を初級段階でどれだけやれているか、さらに基礎力の習熟度をどれだけ高めていけるかが大きなポイントだと思っています(物事、全て基礎からしっかり積み上げるべきものと思っていまして。A型ですので、すみません)。
ただ、屋内の、ちょっと閉塞感のある研修ばかりではいけないと思い、私がJリーグ中継の担当になったゲームには取材に一緒に出かけたりして、勉強プラス、リフレッシュの要素も取り入れるようにしています。そんなこともあって、FC岐阜の何人かの選手には、もう名前を覚えてもらったようです。

屋外での研修中、堀社長にばったり!

井上君と向き合う中で、いつも思っているのは、勉強・研修しているのは井上君だけではなく、私自身が育成する立場として、この研修を通してさらに学習していかなければいけないということです。人材育成と簡単に言ってしまいますが、これを成就させるのは大変な困難を伴うものと覚悟しています。それでも、そこにあるのは困難だけでもありません。一緒に一つのものを目指す一体感やそこから生まれる信頼感、そして一緒に味わう達成感は、何物にも変えることができないものです。

最近読んだ採用や育成をテーマにした本に山本五十六の格言が載っていました。「やってみせ、いって聞かせて~」というよく知られた言葉ですが、やはりこれは人を育てていくのに重要な要素を提示しているものと改めて感じています。井上君の研修も3ヶ月目に入り、OAできるレベルに近づきつつあります。これからもさらにお互いに磨きあって行きたいと思っている今日この頃です。