
92回目の愛知大会決勝。
初めての甲子園に、わずかに届かなかった
愛知啓成のキャプテン松井慎之助。
千羽鶴を渡すときも、一人
ユニホームを着たままだった。
背番号は5。
きれいなままのユニホーム。
12月の練習試合で左腕を骨折した。
今もしびれが残る。激しいプレーはできない。
キャプテンは、三塁コーチスボックスで声をからした。
夏は終わった。
でも、大事な大事な背番号を、もう少しだけ感じていたかった。

2年連続26回目の甲子園出場を決めた
中京大中京。
圧倒的な強さを見せた。
しかし、重圧もあった。
2年連続全国制覇を期待する周囲。
チームは、若返り
堂林翔太、河合完治といった決定力のある選手はいない。
とにかく、後ろにつないだ。
送ったランナーを確実に返した。
違う色を確かに示して見せた。
全国制覇の次の代と呼ばれた選手たちは
きっと、新たな歴史を刻む。
自分たちの力で。
愛知188校の思いを胸に。
8月7日。
夢舞台、開幕。









