
名古屋市中区富士見町界隈
去年7月のブログで、メ~テレ周辺について書きましたが、今回はその第2弾です。
メ~テレから数分北東に歩きますと、「富士見町」というところに着きます。
名前の通り、ここから以前は富士山が見えたということなんです!
確かにこの場所は、名古屋の熱田台地の東縁にあり、ここから東の方面は見晴らしがよかったんだろうということはわかりますが、現在は「えっ、ここから富士山が見えたの!?」と思ってしまうほど、周りにはビルが立ち並び、往時の面影はありません。
実は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」のひとつに、「尾州不二見原」からの富士山の景色が描かれており、この「尾州不二見原」が、メ~テレ近くの現在の富士見町に比定されています。この北斎の浮世絵はおもしろく、桶屋さんが大きな桶を作っている様子が描かれているんですが、その桶の向こうに白い富士の山頂が見えています。
ですがですが、どうも調査によると、名古屋から富士山は物理的に見えない(南アルプスなど手前の山に遮られるため)ようで、北斎の浮世絵に描かれているのは、南アルプスの「聖岳」(長野・静岡県境)ではないかという説があるようです。
確かに他の三十五景が関東や甲信、駿河、遠江あたりで、この「尾州不二見原」だけかなり離れている印象があります。これも、謎といえば謎ですね。
いずれにしても、名古屋からは今も御嶽山なども望めますし、当時は3000m級の山々が見える、景色のいい街だったのは間違いないようです。

大須商店街の大提灯
さらに、北に歩を進めますと、繁華街「大須」の町に出ます。
名古屋人にはおなじみの「大須観音」の門前町として発展してきましたが、今はパソコンショップや若者向けのショップが増え、私の小さい時分と比べると、若い人たちが随分増えたなあという印象です。
この「大須」という地名が、もともとあった地名ではないというのは、あまり知られていないのではないでしょうか。
実は、この地名は、岐阜県羽島市の「大須」という地名から来ています。この羽島市の大須にあった「大須観音」さんと呼ばれていたお寺が、今の名古屋の大須の地に移ったことで、この地が「大須」と言われるようになったとのことです。
以前出演していた「Let’s ドン・キホーテ」という番組で羽島市大須を訪れたことがありますが、まさに「大洲」というとおり、ここは長良川と木曽川にはさまれた地域にあり、以前は度々洪水の被害に見舞われたそうです。
今の名古屋の「大須」は台地上の市街地にあり、故地の印象と言うのは微塵も感じられません。
地名の由来って、なかなかおもしろいものですね。
皆さんのご近所にも、地名の興味深い起源があるかもしれません。
一度、ちょっと調べてみてはいかがでしょうか。




























