織田信長の命で、空前絶後の巨大な安土城を建築することになった
熱田の宮大工、棟梁の岡部又右衛門(西田敏行さん)と100万の民たちの
人間ドラマを描いた「火天の城」。
戦国時代の映画でありながら戦いのシーンが全くない、
斬新な切り取り方がより「安土城」に対する思いを熱くさせてくれます。
見る人に様々なキーワードを投げかけてくれる、感動作品です。
今回、熱演の西田敏行さんと、妻役の大竹しのぶさん、田中光敏監督と
有意義な時間を過ごさせていただきました。
お三方のお話から、感銘を受けた点をつらつらと…
【西田敏行さん】
大物俳優でいらっしゃるのに、スタッフなどへの気遣いや、笑いのある場の雰囲気作りに頭が下がる思いです。
この映画は「愛の結晶だ!」というお話でした。
物語の中の又右衛門が、民衆の力を借りて「築城していく様子」と、
田中監督の下、西田さんや大竹さんら多くの俳優陣が「映画を作っていく様子」がリンクして、みんなで一致団結してひとつの作品を作り上げた気持ちで一杯だということです。
「団結」。「絆」。「情熱」。西田さんのお話から感じたキーワードです。
【大竹しのぶさん】
「女は笑みを絶やさんのよ」劇中の大竹さん演ずる田鶴(たづ)の印象的な台詞です。
夫の影で支える…そんな自分が好きだという
当時の女性の価値観は、現代の女性には薄れがちですが勉強になります。
田鶴同様、素顔の大竹さんも常に微笑を絶やさない女性でした。(う~ん、私には真似できない…。)
さらに、大物女優然とした佇まいを全く感じさせない心配りが、
やはり大物たる所以なのだと、尊敬の念です。
西田さんのお言葉を借りると「大竹さんは、日本の女優の宝だ」とのこと。御尤もです。
「優しさ」「芯の強さ」「支え」大竹さんのお話から感じたキーワードです。
【田中光敏監督】
「この作品は完成までに4年半の年月がかかりました。」
「え??そんなに?」
「映画の中での安土城作りは3年ですが、映画自体は完成までに4年半かかったんです。」
このやり取りから、田中監督の映画に対する並々ならぬ「こだわり」と「愛」を感じました。
西田さん、大竹さん、すばらしい出演者の皆さんに支えられて
映画を「築城」できた喜びを、監督のお話から読み取ることができました。
長々書いているうちに、私自身が熱くなってきました。
棟梁の娘でもある私は、映画の中の岡部又右衛門を(恐れ多くも)自分の父と重ね合わせてしまった部分もあります。
納得のいく材木を求める「こだわり」。寸分たがわぬ仕事をする「職人魂」。
父にも勧めたい映画です。
(最後にわたくし事ですみません)
映画「火天の城」は
9月12日より、公開中です。是非、是非。








