
07/30(Thu)
「戦い、終えて」 愛知大会 決勝 中京大中京 5-0 刈谷
互いに持ち味を存分に見せた。
脅威の7割男、
中京大中京の3番・河合完治の目の覚めるような先制2ラン。
3回以降ノーヒットピッチングのエース・堂林翔太。
2本のタイムリー、キャプテン・山中渉伍。
中京大中京が5年ぶり25回目の甲子園出場を決めた。
創部61年目、初めての決勝に臨んだ県立
刈谷。
8試合全てに先発したエース・早川人希とキャプテン・神谷英政のバッテリー。
持てる球種とストライクゾーンを目いっぱい使い、超強力中京打線の猛攻を凌いだ。
最後まで冷静だった。
打者の空気を読み続ける神谷。表情を一切変えない早川。
しかし、こらえきれなった。
試合終了の瞬間、今大会で初めて早川の表情が崩れた。
めがねの奥。
涙が止まらなかった。あふれ続けた。
8月8日、中京大中京が甲子園の舞台に立つ。
愛知183校の思いも胸に。(記:佐藤裕二)
07/29(Wed)
「あと1つ。」 愛知大会・準決勝 刈谷 4-2 豊田西
昨年の東愛知ベスト4、
刈谷が初の決勝進出を決めた。ノーシードで迎えた今年の夏、その快進撃の原動力は、1回戦から実に7試合すべての先発マウンドに立っているエース・早川人希投手(3年・写真左)と、キャプテンで正捕手の神谷英政選手(3年・同中央)だ。
「とにかく気持ちよく投げさせたい。」と神谷捕手が言えば、「神谷のキャッチングの音が最近よくなった。」と早川投手も、その気遣いは実感している。バッテリーの相性は抜群のようだ。
さあ、いよいよ大一番、
中京大中京との決勝戦。愛知ナンバー1の強打を誇るチーム。相手にとって不足なし。「自分の持ち味、力のあるストレートで内野ゴロを打たせたい。」「早川のストレートが中京大中京にどれだけ通用するか楽しみ。」と、2人の眼差しはしっかりあと1つの白星を見据えていた。(記:倉橋友和)
07/28(Tue)
「今日は涙枯れるまで」 愛知大会準々決勝 中京大中京 15-0(5回コールド) 愛工大名電
信じられない光景だった。
次々と野手の間を抜く打球、ホームインする
中京の選手。
2年半、生活をともにしてきたエース余語が、もう一枚の看板久野が、遠くマウンドでうなだれる。
センターから見つめていた、
愛工大名電のキャプテン貝本智顕。
部員全員、寮生活。
3年生15人、寝るのも起きるのもいつも一緒だった。
はじめはケンカもした。
徐々にそれぞれの性格がわかってきた。
こう言うとあいつは怒る、こうするとあいつは喜ぶ。
互いに認め合い、励ましあい、笑い合って過ごしてきた15人。
この仲間と一緒に戦うのは最後となった試合。
大差は付いた。でもなんとかピッチャーを助けたかった。
4回、14-0、中京の四番の打球が右中間に飛んだ。
完全な長打コース。
白球がグラウンドに弾む寸前、貝本が左手を目いっぱい伸ばし掴んだ。
試合後、1時間近くがたっても涙がとまらなかった。
「わがままなやつらばっかりだったけど、みんな大好きです」
声を振り絞った。
温厚なキャプテンは、涙をこらえられないまま仲間の待つバスに、最後に乗り込んだ。(記:佐藤裕二)
07/26(Sun)
「大空に向けて」
勝ったチームだけが味わうことのできる喜び。校歌斉唱。その校歌斉唱を他のチームよりも力強く、大きな声で歌うチームがある。シード校の
愛知啓成高校。
創部4年目で春のセンバツに出場し、去年の西愛知大会では初めて決勝にも進出した。わずか創部8年目で愛知でも強豪の一つとなっている。体を大きく反らし、真夏の空に向かっておもいっきり声を出す。選手たちの勝利への喜びが伝わってくる清々しい校歌斉唱だ。
「去年果たせなかった甲子園に出場したい。チームの目標は日本一です」4番を打つ増川は言う。ベスト8に進出した愛知啓成が、あと3回、球場に校歌を響かせたとき、最大の悲願にまた一歩近付く。(記:竹田基起)
07/25(Sat)
「夏の始まりを告げた男、散る」 愛知大会5回戦 愛知啓成 5-3 至学館
今年の愛知大会の開会式。夏の始まりを告げる選手宣誓を行った、創部4年目・
至学館の中島槙吾主将(3年・写真右)。その宣誓の中で、中島が一番力を込めたのが「甲子園にかける想い」という言葉だった。「絶対に甲子園に行くんだ」と強い気持ちをもって臨んだ、この夏の大会。去年と同じベスト16まで勝ち進んだ至学館は、去年準優勝の
愛知啓成と対戦した。結果的には負けた至学館だが、一度は勝ち越しに成功。その勝ち越しのホームを踏んだのが中島だった。
「一生の仲間」に還してもらった中島は、ホームを踏んだその時が「一番楽しい瞬間だった」と振り返る。
夢の甲子園出場は果たせなかった。しかし、「後悔はあるけど、良い思い出もたくさんできた。絶対忘れない3年間です」。そう話した中島は、今後、大学そしてプロで野球をするという新しい夢に向かって歩みを進める。(記:竹田基起)
07/24(Fri)
「強打の理由は?」 東邦・上戸悠真(うえんどゆうま)選手
去年の西愛知代表校・
東邦。今年も3・4回戦を勝利しベスト16進出を決めた。中でも2年生ながら強豪校の5番打者を任されている、上戸悠真選手の勢いが止まらない。2試合で9打数6安打9打点!しかもそのうち2本がホームランなのだ。
そんな上戸選手には2つ年上の兄がいる。昨春のセンバツに、
中京大中京の3番・センターで出場した聡真さん(現・法大1年)だ。
そんな甲子園経験者の兄からもらったアドバイスは「初球からどんどん打て」。本来の上戸選手の魅力、「追い込まれても、ついていく」粘り強いバッティングに、兄ゆずりの積極性が加わったからこそ、自らも「今が絶好調!」と話す充実ぶりも納得できる。
ベスト8をかけた次の試合、相手は同じく私学4強の一角、享栄。上戸選手と享栄のエース・村瀬投手との対戦は、昨秋の県大会・決勝で5打数4安打。「得意なイメージ」と話す悠真選手のバットは、また快音を響かせそうだ。(記:倉橋友和)
07/23(Thu)
「マウンド上、自分自身との戦い」 愛知大会4回戦 昭和高校 0-10 中京大中京(6回コールド)
昭和高校の上田佳祐投手(3年)。彼はこの夏の大会、どんな時も表情を変えることなく冷静にマウンドを守り続け、
中京大中京に敗れた後も、その目から涙がこぼれることはなかった。
そんな彼も、春までは練習試合でも負けるたびに感情を露わにし、涙を流すことが多かったという。
「あの時は自分に負けているような気がして、ふがいなくて泣いていました。」
試合後の上田は言う「どうして涙が出ないのか分からない。」
しかしそれは、コールドゲーム成立となるタイムリーを打たれた直後、マウンド上でうつむく上田に、キャッチャーの近藤がかけた言葉が全てを表している。
「いいピッチングだったよ。」
(記:堂野浩久)
07/22(Wed)
「新たなるスタート」 愛知大会3回戦 名城大附 7-4 津島
津島の2年生エース・坪内直人投手(写真左)。「生まれて初めてマウンドで足が震えた」という初戦に続き、3回戦・
名城大附戦でも先発のマウンドに上がった。再三ランナーを出すものの、カーブ中心の組み立てで後続を打ち取る粘りの投球。味方の援護もあり前半を4-4の同点で折り返す。しかし8回、3連打を浴び3失点…勝負あった。
試合後のダッグアウト裏で、「負けたら何も意味がない」と悔しい表情を浮かべた坪内投手。
しかしその後、この試合2番手として登板した同じく2年生の古川陽太投手(写真右)の姿を見ると「人一倍の努力を積む、コイツには負けたくない」と、今度はライバル心をあらわに!
「21世紀枠で春のセンバツを狙いたい」と目標を語る2人。そのためには秋の県大会で少なくともベスト16以上の成績を残すことが選考の必要条件となる。津島の「Wエース」を目指す2人の切磋琢磨は、もう始まっている。(記:倉橋友和)
07/21(Tue)
「これからもカーブと」 愛知大会3回戦 豊田西 6-3 西尾東
西尾東の大型サウスポー太田俊(3)。春の県大会ベスト4の
豊田西にいきなりつかまった。
1回に5失点。しかしそこから見事に立ち直った。縦に割れる大きなカーブが冴え渡った。
中1の春、ブラウン管にクギ付けになった。
春のセンバツの決勝、マウンドには
愛工大名電のエース丸山貴史(現ヤクルト)。
同じサウスポー、大きなカーブを投じていた。
「あんなボールを投げたい」と思った。
握り、手首の使い方、色々なことを試した。
カーブとともに6年。
ようやく手に入れた武器。
最後の夏、シード校から8奪三振。
自分の投球ができた。
しかし9回、ダメ押しの6点目のタイムリーを浴びる。
ストレートだった。
「慎重さを欠いた選択だった…」と悔やんだ。
大学でも野球を続けたいと思っている。
まだ自分を試したい。自分を伸ばしたい。
これからもカーブとともに。
試合終了から1時間後。
仲間との輪の中で、エースに笑顔が戻った。(記:佐藤裕二)
07/20(Mon)
明日から「速報!甲子園への道」放送スタート!
熱戦が続いている各地方大会。高校野球担当のアナウンサーは連日、取材に燃えています。
新人の井上裕衣アナは、初めての高校野球取材にドキドキ、ワクワク、興奮を隠し切れない様子。そんな井上アナがMCを務める「
速報!甲子園への道」(深夜0:15~ほか)が、明日21(火)にスタートします!井上アナはカメラクルーと一緒に球場に足を運び、心と体で高校野球を体感していきます。
思い起こせば、私自身も入社1年目で「速報!甲子園への道」を担当しました。取材させていただいた選手の中には、あのイチロー選手もいました。当時、“
愛工大名電の鈴木一朗選手”と言えば、その実力から「宇宙人」と呼ばれるほどでしたが、球界を代表するメジャーリーガーにまで進化を遂げるとは…。感慨深いものがあります。
これから井上アナにもいろいろな選手・チームとの出会いが待っているはず。「自分がどう感じたのか、選手の皆さんがどう感じたのか、試合を見ただけではわからない球児たちの野球に賭ける想いをお伝えしていきたいです!」と意気込みを語ってくれた井上アナ。高校野球の魅力をたっぷりお伝えしますので、「速報!甲子園への道」をぜひご覧下さい!(記:大川敦子)
07/19(Sun)
「奇跡の復活」 愛知大会2回戦 三好 1-0 東海商業
今年の夏、
三好高校の初戦のマウンドには背番号1をつけた投手が上がっていました。都築優希投手(3年)。実は都築投手、5月31日の練習中に利き腕の右手首を2ヶ所、骨折しました。倒れた際に右手を地面についた衝撃からの骨折でした。診断結果は、全治3ヶ月。最初は「目の前が真っ暗になった」と言います。しかし、様々な治療を受け、仲間たちからの励ましもあり、奇跡的に最後の夏に間に合いました。「みんなに申し訳なくて涙が止まらなかった」ケガから約1ヶ月半。
「やるしかない!」という強い気持ちをもって立った夏のマウンドで、見事に復活の完封勝利をあげてみせました。諦めかけていた都築投手の夏が、今日、始まりました。
(記:竹田基起)
07/18(Sat)
「力を一つに」 愛知大会2回戦 西尾東 6-2 知多翔洋
独特の打撃フォームが目を引く、
西尾東のトップバッター藤原大樹選手(3年)。
背番号は13。
夏の大会の初戦のセカンドスタメンを勝ち取りました。
この打撃フォームにしたのは、今年4月のこと。
完成までに一ヶ月。試行錯誤の毎日。
仲間達が支えてくれました。
サードの田中くん、センターの調子くん。
全体練習の後、タイヤ打ちを繰り返す藤原くんにつきあい、フォームの修正点などを助言しました。
守備でもそう。
背番号4の杉江くん。
ライバルの杉江くんが、逆シングルの捕り方などを丁寧に伝えました。
今日の夏の初戦、知多翔洋戦で好守備を連発し、2ベースを放ってみせた藤原くん。
「みんなで優勝したいです」
すこし控え目に誓いました。(記:佐藤裕二)
07/12(Sun)
「ミラクル弥富」再び!? 愛知大会1回戦 弥富5-2科技高豊田
かつて愛知大会の優勝経験がある
弥富高校。
ノーシードで迎えた今年の夏、1回戦を突破した。
2年生エース・三浦大志投手は「球速が伸びなかった」と反省するも、中学時代からバッテリーを組んでいる大川幸汰捕手(3年)のリードで10三振を奪う完投勝利。
「名古屋の私学4強(中京大中京・愛工大名電・東邦・享栄)を倒すために弥富に入った」と話す三浦投手。
目指すは、4回戦で愛工大名電に大敗を喫した昨夏のリベンジ。
そして8年前、バス事故から立ち直り甲子園へのキップをつかんだ「ミラクル弥富」以来の栄光へ…その命運は彼の右腕にかかっている。
(記:倉橋友和)
07/11(Sat)
91度目の夏、開幕
たくさんの背番号1、たくさんの背番号6、たくさんの背番号20が高揚感あふれる表情で、グラウンドを踏みしめました。昨日三重大会、今日、愛知大会と岐阜大会が開幕。
多くの必然といくつかの偶然が絡み合い生まれるドラマの幕がいよいよ上がりました。
愛知大会の開会式では、至学館高校の中島槙吾主将が
「熱い思いを一投一打に込め、たくさんの方々に感動と勇気を与える大会に
できるよう、最大限プレーすることを誓います」と力強く宣誓。
91度目の夏。
今年はどんな奇跡が待っているのか。
見逃せない日々の始まりです。
(記:佐藤裕二)
07/09(Thu)
開幕直前
この日から球児たちの夏が動き始めます。
夏の大会の抽選会。
一回戦の相手は?
同じブロックにはどの高校が?
気にあるアイツのチームは?
くじを引く選手の鼓動が聞こえてきそうです。
そしてこの週末、いよいよ東海3県の大会が開幕。
あの大舞台にたどり着く球児もいれば、5イニングで短い夏を終える球児も。
何年か後、振り返ったときに「いい夏だったな」、
みんながそう思える夏になることを祈り、
私達も頑張って取材します。
(記:佐藤裕二)
06/29(Mon)
今年も番組で伝えきれないことをアナウンサー日記で!
今年も球児たちの熱い季節がやってきます!
メ~テレアナウンサーは今年も熱い戦いや、球児の思いを皆さんにお伝えしようと張り切っています。
そんな中、アナウンサー日記では放送で伝えきれない事を皆さんにお届けできればと思います。
楽しみにお待ち下さい。