“甲子園に恋をした。”第89回全国高校野球選手権大会:愛知大会・岐阜大会・三重大会予選速報 メ〜テレ
アナウンサー日記・2007
- 8/1(水)完。
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球児、そして彼らを支える人々の姿を追った19日間。
一球一打にこめられた想い、最後の夏を戦う監督、選手と家族の絆、スタンドの応援団の祈り・・・今年もたくさんのドラマが生まれました。
勝つもの、敗れるもの――。でも彼らの野球に対する気持ちはみんな同じ。勝ち負けでは語れない、それが高校野球です。
ある選手は言いました。
「負けちゃったけど、最高の仲間に出会えたことが一生の宝物。」
選手たちが流した涙、そして眩いばかりの笑顔、目に焼きついて離れません。
「おまえたち、これからもずっと野球やれよ。」
そういった監督の目は、球児たちと同じように潤み、輝いていました。
「野球」を通して固く結ばれた絆。うらやましくもあり、もっともっと伝えたかったという気持ちでいっぱいです。球児のみなさんの次なるステージでの活躍を願ってやみません。みなさんとともに、笑い、泣き、私にとっても最高の夏でした!ありがとう!!(記:合田倫子)
- 7/31(火)7516人の仲間と 【愛知大会 決勝 愛工大名電 7−5 中京大中京】
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89回目の夏、愛知大会の決勝。史上稀に見る激闘を制したのは愛工大名電。3年連続9回目の甲子園出場を決めました。
胴上げを終え、泥だらけのユニホームで球場から出てきた名電の選手たちの腕には、色とりどりの数えきれないほどの千羽鶴が抱かれていました。選手47人、マネージャー6人。「仲間」と書かれたお守りを胸に、全員で戦い上り詰めた頂点。そのまばゆいばかりの光の影に、敗れていった選手たちの悔し涙があります。184校が参加した今年の愛知大会。まだ戦うことを許されたのは愛工大名電ただ一校。愛知7516人の「仲間」たちの思いを胸に、いざ大舞台へ。聖地・甲子園球場のアルプスが、黒土が、そして大歓声が、名電のナインを迎えます!(記:佐藤裕二)
- 7/30(月)優しい雨
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予期せぬ雷雨。そして大雨・洪水警報。今日、岡崎市民球場で予定されていた愛知大会・決勝は順延になった。

決戦に備え、気持ちを高ぶらせていた愛工大名電と中京大中京の両チームは学校などで待機していたが、順延の連絡を受け、球場に向かうのを取りやめた。 午後、雨のあがった中京大中京高校のグラウンドを訪れてみた。校舎からは休みなくブラスバンド部の奏でるマーチが聞こえてくる。グラウンドでは「カキーン!」という快音や、選手の活気あふれるかけ声。これまで力投を見せてきた中京大中京高校の井藤投手は、「今日の雨はプラス。明日に向けて、原点に立ち返り、しっかり準備することができた。帰ってゆっくり休養して、心を落ち着かせたい。」と話してくれた。家族の迎えの車に乗り、真っ白な歯を覗かせながら帰ってゆく選手たちの姿を見た。
明日の決戦。両チーム、すばらしいプレーを見せてくれるに違いない。 (記:合田倫子)
- 7/29(日)快進撃の立役者 【愛知大会 準決勝 中京大中京 8−1 中部大第一】
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「シャー!」。ナゴヤドームで準々決勝を戦い終えた、中部大第一の選手たち。彼らの声がダッグアウト裏にこだまする。去年のセンバツ出場校・愛知啓成を破っての決勝進出だ。その歓喜の輪の中に、田島慎二投手(3年)の姿はあった。

もともと捕手だったが、新チーム結成のときに自ら志願して生涯で初めての"投手"になった。つまりこの夏の大会の段階で、投手としての経験はまだ1年にも満たないのだ。
そんな彼のピッチングが、チームを13年ぶりのベスト4へと導いた。準決勝は強打が光る中京大中京との対戦。相手にとって申し分ない。しかし、ここまで5試合を完投している彼には、連投に次ぐ連投で見えない疲れが残っていた。愛知屈指の強力打線が容赦なく襲いかかる。8回7失点・・・決勝進出にはあまりにも大きな壁があった。「最高の仲間たちと野球ができて幸せでした」。勝ち負けだけではない大きな経験ができた3年間だった。(記:倉橋友和)
- 7/28(土)心はひとつ 【愛知大会 準々決勝 亨栄 3−2 東邦】
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準決勝・決勝が行われる予定だったナゴヤドーム。雨による順延の影響で、今日ナゴヤドームが迎え入れたのは準々決勝に勝ち進んだ8チームだった。その中に強豪・東邦高校野球部の姿もあった。部員数137人。他に類をみないほど大所帯のチームだ。部員達の白いユニフォームで、スタンドには白く大きな壁が出来上がった。
そんなチームをまとめているのがキャプテンの井の口健治君。彼は打席に立つ前に必ず手刀を切る。「心」という文字を手で刻むのだ。「心はひとつ」。それが彼らの合言葉。
「そうすると打席に立った時に一人じゃない気持ちになれるから。」と井の口君は言う。
チームの勝利を信じていた。しかし試合終了と共に沸き起こる歓喜の雄叫びは遠く向こうのスタンドから聞こえていた。悔し涙が溢れて止まらなかった。
森田監督の言葉の後、キャプテンは笑顔で言った。「笑って終わろうぜ!」
「いつになっても心はひとつ!」と声を揃えて叫んだ選手たち。
最後はグラウンドで戦った選手たちもスタンドで戦った選手たちも一緒に笑顔で写真に収まった。
そこには野球が好きでたまらないという球児たちの思いが画面いっぱいに広がっていた。
(記:鈴木しおり)
- 7/27(金)仲間たちがそこにいる 【愛知大会5回戦 愛工大名電 11−0 栄徳】
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「絶対に甲子園に行く。」
そう願う強い思いを持っているのは、プレーしている選手たちだけではない。スタンドから声援を飛ばす大勢の野球部員たち、そしてマネージャーも変わらぬ思いを胸にこの夏を戦っている。夏の大会前のミーティングで監督が選手に言った言葉。
「夏の大会中、3度は必ず壁にぶつかるからな。」
壁に立ち向かう時。決して孤独な戦いではないのだと。打席に立った時。一人きりでバットを振っているのではないのだと。そこには部員47人・マネージャー6人、仲間が付いている。それを試合中に思い出して欲しい。そんな思いを、マネージャーはお守りの「仲間」という二文字に込めた。いつでも身に付けていられるよう、長い紐を付けて首に掛けられるようにした。試合に出る選手だけでなく、スタンドの部員たち、マネージャーも同じ思いで同じお守りを首から提げる。グラウンドでもスタンドでも、愛工大名電の選手たちの胸では仲間たちの熱い闘志が燃えている。(記:鈴木しおり)
- 7/26(木)激戦を見つめる
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高校野球では、各チームのベンチに色鮮やかな物が吊るされているのをよく見かける。それは、マネージャーや保護者が自分たちのチームの甲子園行きを願い、そして信じて織る千羽鶴である。
その千羽鶴は負けてしまった場合、負けたチームが、勝ったチームに自分たちの千羽鶴を託すのだ。自分たちの代わりに、相手チームが必ずや甲子園に行ってくれることを信じて……。「昨日の敵は、今日の友」。そんな言葉が頭にパッと浮かんでくる場面である。負けたチームは悔し泣きしながら、勝ったチームは喜びに溢れながら、互いに健闘を称え合う。その光景は、取材をしている私たちにまで感動を与えてくれる。すでに、168もの高校が涙を飲んだ夏の大会。自分たちに負けたチームの思いも胸に抱えて、明日(27日)、ベスト16が激突する。
そのときも、千羽鶴はベンチの片隅で試合を見つめている。(記:竹田基起)
- 7/25(水)色褪せぬ想い 【愛知大会4回戦 中京大中京 7−3 星城】
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中京大中京の応援団をまとめる小島紳君。野球部の3年生。額には歴代の応援団長から受け継いだハチマキ、その尾が風に揺れている。
色褪せた赤いハチマキには「全国制覇」の文字が刻まれ、中京大中京の威厳ある応援団の歴史が感じられる。
「3年間一緒に練習して、一緒につらい思いをしてきた。グラウンドの選手と役割は違っても、気持ちはいつも1つです。」このハチマキ、代々受け継がれ今年が7代目。甲子園の風を知るそのハチマキは、夢の舞台へ向けて戦う球児の汗と記憶を吸収しながら夏の浜風を待つ。(記:堂野浩久)
- 7/24(火)監督の信頼 【愛知大会3回戦 成章 11−4(8回コールド) 豊橋工業】
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豊橋工業高校の近藤至彦(よしひこ)監督、49歳。24日行われた、公立高校唯一のシード校・成章高校との3回戦。成章を率いるのは、名将・糟谷監督。近藤監督は糟谷監督のことを「雲の上の存在」と言う。
東三河対決となったこの試合。豊橋工業の先発マウンドに上がったのはエースの春田ではなく、2年生の竹本だった。試合直前、春田が肩の痛みを訴えたのだ。「うちはエースで4番の春田中心のチーム。春田と心中するつもりです。」近藤監督が全幅の信頼をおいていた春田は、センターでのスタメン出場となった。4対0とリードされた豊橋工業は3回、ヒット6本を集中させの同点に追いつく。ここでマウンドには春田!「どうしても春田に投げさせてやりたかった。」と監督。しかし、本調子ではない春田は3イニングもたずに降板。結局、8回コールド負け。試合終了後、「春田が、思い出をいっぱいくれました。」そう話してくれた近藤監督は、悔しさを押し殺し、笑顔を見せた。(記:竹田基起)
- 7/23(月)ポジション 【愛知大会2回戦 大府 7−0(7回コールド) 豊橋西】
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サードベースの横、白線に囲まれたエリア、ダイヤモンドの外、それが彼のポジション。丸っこい顔に四角い眼鏡、真っ黒な肌に真っ白な歯、彼は3塁コーチャー。豊橋西高校3年生渡辺功陽(のりはる)選手、背番号12。攻撃中は大きな声を出し続け、見方の守備が終わると真っ先にベンチを飛び出し飛びっ切りの笑顔でナインを迎える。
3アウト目を取った選手とエース石川のお尻を必ずポンと叩く。試合に出たい思いはある。5回終了後のグラウンド整備中、何度もバットを振った。去年もベンチに入った。新チームでは外野のレギュラーだった。しかし今年1月、左足首骨折。体育の授業中、サッカーをしていて足をくじいた。6ヶ月たった今も全力疾走はままならない。でも、走れなくても出来ることはある。この夏の初戦。相手は強豪・大府高校。スタンドには沢山の応援団。歓声やトランペットの音にかき消されないよう声を張り上げた。7回コールド無得点。自慢の右腕をグルグル回すことは出来なった。試合後、人目をはばからず泣いた。「精一杯やりました!チームに貢献できました!」涙目の背番号12はニカっとあの白い歯を見せた。(記:佐藤裕二)
- 7/22(日)キャプテン 【愛知大会2回戦 大同工大大同 3−2 豊丘】
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「監督、今日のキャプテンは誰ですか?」去年8月、新チーム発足時の大同工大大同ではこんな会話が交わされていた。チームを引っ張ることのできる選手がおらず、日替わりでキャプテンを決めた2ヶ月間。そんな中で10月からキャプテンに選ばれた成田選手は、毎日の自主練習などの努力を絶やさず、誰からも信頼されるキャプテンに成長して最後の夏に臨む。
キャプテンに指名されてからは野球以外の面でも変化が出てきたという。『家でも「キャプテンの成田裕平」になり、息子の成長を感じています』と成田選手の母親。
まずは初戦の豊丘との接戦を制し、また1つ大きくなった大同工大大同ナイン。「ベンチに入れなかった選手のためにも悔いのない試合をします。」大同工大大同の野球部キャプテンとして、1人の高校生として、最後の夏にかける成田選手の成長はまだまだ続く。
(記:堂野浩久)
- 7/21(土)檜舞台
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雨で試合が中止となった今日(21日)の熱田球場。試合予定の選手たちが去ったグラウンドに一人の男性の姿があった。シトシトと雨が落ちるマウンド、水の浮き具合を見る。石黒体育施設(株)の井口勝治さん(62)。
熱田球場のグラウンドを守って14年のベテランだ。灼熱の太陽が降りそそぐ夏も、芝が茶色く枯れる秋も、打席の周りをモンシロチョウが舞う春も、熱田球場の黒土を最良の状態に保ってきた。「グラウンドは物を言わんでね〜。機嫌をとるのが大変、女の人と一緒」と井口さんは笑う。手をかければかけるだけ良い状態となり、手をかけなければたちまち悪くなってしまう。今年も球児たちは、愛知の高校野球の聖地のその黒土でユニフォームを黒く染める。井口さんは、ダッグアウトを飛び出していく選手達に大きな声をかける。「最高のグラウンドにしたでね。最高のプレー見せてよ!」。(記:佐藤裕二)
- 7/20(金)ノーシードの“ファイナリスト”
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昨夏は決勝進出も、あと1勝というところで10年ぶりの甲子園の夢が潰えた愛産大三河。竹治玄造監督の「ウチは松下と“心中”する」という言葉が象徴したように、エース・松下竜士投手(九州共立大・1年)の熱くタフネスなピッチングが、強く印象に残りました。

しかし今年の愛産大三河には、絶対的な大黒柱は存在しません。そんな状況を、平野良和キャプテンも「去年は松下先輩を中心とした守りのチーム。今年は攻撃力のあるチームだから、バットで投手陣を助けたい」と話します。また平野キャプテンは、今年も練習に顔を出してくれるという去年のキャプテン・平井孝英さんから「選手たちが浮き足立っている」と注意を受け、チームの引き締めに努めてきたといいます。
投打のバランスがかみ合い初戦を突破した愛産大三河。ベンチ入りの半数、10人が去年の決勝経験者というノーシード校が、今年も快進撃を見せてくれるのでしょうか?(記:倉橋友和)
- 7/19(木)プロも注目の右腕! 【愛知大会1回戦 杜若 3−0 東海】
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この夏、愛知でナンバー1の呼び声が高いのが、杜若の藤本洪志朗投手(3年)。
1回戦、進学校・東海を相手に完封勝利を収めた試合後、「序盤はフォームがグチャグチャ。コントロールを意識しながら修正に努めた」と、本人は満足いかない様子。
しかし1安打12奪三振の内容は堂々たるもの!179センチ・85キロのダイナミックな身体から繰り出すMAX144キロのストレート。さらに春の大会以降「握りを変えた」というカーブとスライダーを織り交ぜたピッチングは、まさに圧巻のひと言でした。
このあと藤本君は、去年の準優勝校・愛産大三河、さらに勝ち進むと優勝候補筆頭・中京大中京の打線と対戦。また「春の大会でコールド負けを喫している愛工大名電にリベンジしたい」とも!
「小学5年のとき、太めの体を絞るため野球を始めた」という藤本君。進化を遂げた高校最後の夏、強豪を相手にどんなピッチングを披露してくれるのでしょうか?(記:倉橋友和)
- 7/18(水)星に願いを
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ここ数年の愛知を牽引しているのは、なんと言っても愛工大名電。センバツ優勝や神宮大会優勝など、まさに黄金時代を築いている。その名電、この夏は愛知大会3連覇を目指す。達成すれば昭和44年〜46年の東邦高校以来、36年ぶり(当時の東邦のエースは、その後ドラゴンズで活躍した水谷啓昭さん)。

名電史上初の3連覇はあるのか。堂上直倫選手(現ドラゴンズ)が卒業し小粒になったといわれる今年のチームだが、好投手が揃う。注目は柴田章吾投手(3年)。その潜在能力は、倉野監督をして「工藤公康に匹敵する」と言わしめる。だが、毎年夏の大会を前に体調を崩し、夏の背番号は貰えずにいた。
しかし、今年は調子も上々。快投が期待できそうだ。
そんな柴田は、七夕の短冊にこう記した。愛工大名電野球部合宿所、その玄関先の笹に短冊が揺れる。「最後の夏は甲子園へ行けますように」 名電が3連覇を達成した時、柴田の夢が叶う。先輩たちの輝きを静かに見つめていた男。噂のサウスポー柴田、そのベールを脱ぐ時は来た。(記:佐藤裕二)
- 7/17(火)西尾東の「岩瀬投手」! 【愛知大会1回戦 愛産大三河 7−1 西尾東】
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「岩瀬投手」といえば、現在は中日ドラゴンズで活躍する岩瀬仁紀投手が思い出されますが・・・そんな岩瀬投手の出身校・西尾東に、3年生の"もうひとり"の「岩瀬投手」がいました。彼の名は岩瀬"鉄馬"投手。
しかも左投げで、基本的にはリリーフの役割というのも"仁紀"投手と同じ!「球場で名前をコールされると観客がザワザワする」こともしばしばあるのも頷けます。
そんな"鉄馬"投手、16日の愛産大三河との1回戦。2点リードを許した7回、2番手としてマウンドに上がりましたが、「(相手に)"名前負け"したつもりもないけど・・・圧倒されてしまった」と語るように、1回を持たずに降板(3安打2失点)。チームも残念ながら、去年の準優勝校の前に1回戦敗退に終わりました。
しかし、試合後に「卒業しても野球を続けたい」と語る"鉄馬"投手の眼差しからは、大きな充実感が溢れている印象を、確かに受けたのでした。(記:倉橋友和)
- 7/16(月)それぞれの夏 【愛知大会1回戦 豊丘 18−0(5回コールド) 日進】
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台風4号も遠ざかり青空が広がった名古屋。ようやく愛知大会の試合が始まりました。184校、約7500人が参加する全国区屈指の激戦区愛知。それぞれの夏、それぞれ野球がそこにはあります。この日の熱田球場の第2試合に登場した日進高校。黒土の上でイレブンが躍動しました。
え?イレブン?野球はナインだろ!との声が聞こえてきそうですが、そう、日進高校野球部は11人。去年まではサッカー部員などが加わって、夏の大会に出場していましたが、今年は1年生4人が入部してメンバーが揃いました。
先発バッテリーも1年生。それでも「嬉しいです」と試合に臨んだ吉田政之主将。公式戦では初めてという3塁打を放つなど、チームを引っ張ります。
しかし豊丘高校の前に18−0で敗れました。「これからも野球を続けたい。野球を介して敵・味方いろんな仲間と会話が出来ました」ロッカールームで思い切り泣いた後、爽やかに話してくれた吉田主将。日進野球部のモットー「ネバー・ギブアップ」を胸に、熱田球場を後にしました。(記:佐藤裕二)
- 7/15(日)輝け!公立の星!!
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台風4号の影響で、この日も中止になった愛知大会。そんな愛知県では、近年いわゆる"私学4強"などの私立校に、公立校は押され気味の状況が続いています。夏の大会をさかのぼってみても、昭和55年の大府高校を最後に、実に27年間も公立校は優勝から遠ざかっているのです。
そこで、今年の春の県大会で大活躍した県立・成章高校(田原市)に注目しています。名だたる強豪私学が名を連ねる中、春の大会は公立として唯一の堂々ベスト4に残った成章。準決勝でも、夏の優勝候補筆頭といわれる中京大中京を相手に粘りを見せてくれました。
「センバツの21世紀枠の候補として2年連続で選ばれていることが選手の自信になっている」と糟谷寛文監督。また渥美半島の中央に位置する地理的条件も「逆に『野球がしたい』という生徒たちが半島全体から集まってくる」とのこと。悲願の初優勝を目指して"公立の星"が旋風を巻き起こせるか?(記:倉橋友和)
- 7/14(土)Do the best! 【愛知大会 開会式】
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生憎の雨。しかし、それを吹き飛ばさんばかりの熱気が熱田球場に立ち込めていました。愛知184チーム、岐阜65チーム、三重67チーム。彼らの夏がいよいよ幕を開けました。
愛知では、大会史上“初”の「会議室 宣誓」。参加184チームの中から、去年の優勝校・愛工大名電などのキャプテン3人と大会関係者が集まりました。例年とまったく違う雰囲気で、なんとも言えない緊張感が漂う中、名東高校・小野田秀平主将の「Do the best!」という言葉が響き渡りました。「最高の仲間と一生懸命やって、最高の夏にしたい。」そんな想いが込められていました。
数々のドラマが生まれ、それぞれの心に刻まれる夏。空が晴れて、選手やスタンドの皆さんの歓声が球場に響き渡る日が待ち遠しいです!(記:合田倫子)
- 7/13(金)89回目の夏もフェアプレーを信じ 【三重大会 開会式】
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東海3県の先陣を切って、今日、三重大会が開幕しました。雨のため試合は行われませんでしたが、四日市ドームで開会式が行われました。選手宣誓の大役を務めたのは、県立志摩高校の岸本尚也キャプテン。
「僕たちのプレーを見て、感動と興奮を与えることを信じ、正々堂々とフェアプレーで戦うことを誓います!」。
高校球界は、特待生問題に揺れています。しかし、球児たちはこの夏を目指し、日々厳しい練習を続けてきました。毎年、夏に出会える、球児たちの白い歯、土のついた頬、透明な涙。一瞬にかける彼らの全力プレーを思うとき、見守るものたちは、よりフェアーでなければならないのだろうと感じます。白球の縫い目の数と同じだけ、人間には煩悩があるとは言われますが、少年たちが目指すものは唯一つ。蔦の絡まる大舞台。果たして今年はどんなドラマが生まれるのか。
すべての球児たちにとって、悔いの残らぬ夏になることを祈り、私達も全力で取材し、お伝えします。(記:佐藤裕二)