アナウンサールーム
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『続・初心』
この時期になると、能の神様、世阿弥の言葉を思い出す。・・・初心忘るべからず。この言葉は、「物事を始めた時の自らの出来の悪さを忘れてはいけない。それを忘れてしまう人には進歩はない」と説いている。この春、仲間がやってきた。彼女の言葉から、再び自らを振り返ろうではないか。
大学一年から、大阪の放送局でアルバイトをしていました。当初は事務担当だったのですが、大学二年の夏にその局で学生リポーターの話があり、担当してみては?というお話を頂いたというのが、そもそものきっかけです。
朝の情報番組の中の三分間のコーナーで、一年間セレッソ大阪のリポーターをしていました。セレッソの試合を取材して選手にインタビュー、試合の内容をまとめて翌朝にスタジオで報告・・・。リポートという経験はこれまでに無かっただけに、勢いで走るしかありません。いわゆる学生『らしさ』と、学生の『ノリ』は違うんですよね。スタッフからアドバイスを頂いても、それを理解できない自分がもどかしく悔しい・・・。今思うと本当に穴があったら入りたいほど稚拙なリポートをしていました。番組の中で思うようにリポートできないと、スタジアムに行った時にサポーターの方々から「この間の放送は、散々だったな〜!」と言われるんですよ。でも、未熟なリポートでも私のコーナーを見て下さるサポーターの方々の『温かい』言葉が、セレッソの勝利以上に、私にとっての心の支え、励みになりました。
メ〜テレの内定が決まったのをサポーターの方々に報告したら「・・・とすると、名古屋に行ったら名古屋グランパスやFC岐阜の応援をするんとちゃう?」という手厳しいはなむけの言葉が・・・。実は今度、五月の下旬にセレッソとFC岐阜の試合が長良川であるんです。仲良くさせて頂いたサポーターの方々は、もちろんアウェーも応援に行く人ばかりなので、絶対に岐阜に来るだろうと・・・。サポーターの皆さんと久し振りにお会いできる嬉しさ半面、「裏切り者〜っ!」と言われるかも知れない怖さも半分感じています。(笑)
スポーツ番組です。これは、セレッソのリポーターをしていた時に感じたことなのですが、その日、元気が無かったとしても、スタジアムに行き、試合を見ていると元気になっているんです。サポーターの活気、選手の熱気・・・。スタジアムに足を運ぶ意義というものを肌で感じました。「スポーツは『生』で観たほうが良い」という言葉は、まさにその通りでした。これまでも水泳、テニス、バレーボール、スノーボードとスポーツを楽しんできましたが、セレッソを通してスポーツの『観る』楽しさを学んだ気がします。今は、この楽しさを伝えたい思いでいっぱいです。病気や事故でスタジアムに行きたくてもいけない人たちがいる・・・。そのような『生』を観られない方々に、『生』を感じてもらいたい。そんなリポートができたらって思います。
Interviewer : YASUHIRO HOSHI 2008.5.7(Wed)
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